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BROWN/茶色の瞳 [color sensation]

茶色の瞳.jpg

Well flying across the desart in a TWA
I saw a woman walkin' the sand
she'd been walking thirty miles en route to Bombay
To meet a brown eyed handsome man
Her distination was a brown eyed handsome man

Way back in history three thousabd years
In fact ever since the world began
there's been a whole lotta good woman shedding tears
Over brown eyed handsome man
A lot of trouble was a brown eyed handsome man
([BROWN EYED HANDSOME MAN] wards & music by CHUCK BERRY, vocal by PAUL McCARTNEY, 1999)

「茶色の瞳」Brown eyes。
瞳の色ではこの茶色がいちばん多いのではないでしょうか。とくに日本人では。

日本茶の色といえば緑だが、今更ですが茶色と緑は色違い。茶色とは赤と黄に黒を混ぜた色。黒の分量が多いほどダークブラウンに。
なぜそれが茶の色かというと、茶の葉っぱを使って染料をつくるとその色になるから。江戸時代の昔からその茶の葉から作る染料を茶色と。

能書きはこのへんで、「茶色の瞳」を。
洋楽では茶色の瞳つまりBROWN EYES をうたった歌はそこそこ。
今回はなかでも比較的ポピュラーな3曲を。

まずは、日本で最も知られている「瞳のささやき」DON'T IT MAKE MY BROWN EYES BLUEクリスタル・ゲイルCRYSTAL GAYLE の1978年のヒット曲。ポップ・カントリーを定着させた1曲。

クリスタル・ゲイルは「色あせし恋」Fadded Love「炭坑夫の娘」Coal Miner's Daughter のヒットで知られるカントリー界の大姉御、ロレッタ・リンLORETTA LYNN の妹。
ポップ・チャートでも2位になった「瞳のささやき」をはじめ、カントリーチャートでは20曲近くがナンバーワンになっているトップシンガー。

ほかではレターメンTHE LETTERMENのポップス調もいい。
ジャズ風ならば金子晴美も。「さよならを言わないで」「悲しくさせないで」と恋を失くした女心を歌っています。
日本でも何年か前にトレンディドラマ(いまも使いますか?)の主題歌だかイメージソングに使われていたそうです。センスいいなぁ。ドラマの内容は知らないけど。

つぎの「ビューティフル・ブラウン・アイズ」BEAUTIFUL BROWN EYES はアメリカではポピュラーなトラディショナルソング。
愛し合った茶色の瞳の恋人を失った男の嘆き。もう決して青い瞳の女性は愛さないと言っている。俗人は「あ、この男もしかして青い瞳の女と浮気をして、それがバレて棄てられらたんだな」なんて。美しいワルツの失恋ソング。
トラディショナルソングなので多くのシンガーがレパートリーにしている。

カントリーではマール・トラヴィスMEALE TRAVIS が歌っているし、フォークではブラザーズ・フォアTHE BROTHERS FOUR で聴ける。前者は賑やかで悲しいいかにもホンキー・トンクの雰囲気が伝わってくる一曲。後者は素朴であの格調高いハーモニーが心に響きます。

そうかと思うと、ジャズ・ヴォーカルでも。
これがローズマリー・クルーニーROSEMARY CLOONEY。もちろん立場は反対になり、茶色の瞳の男性にふられた女の気持ちをうたっている。ロージーをふる男とはドコノドイツダ。やっぱり男としては、女性の歌で聴きたい。これまたハーモニーが胸に迫る名唱。

そして最後はチャック・ベリーCHUCK BERRY「ブラウン・アイド・ハンサムマン」Brown Eyed Handsome Man
1956年、初めてのレコードセッションで作られた。翌年バディ・ホリーBUDDY HOLLY がレコーディング(発表は6年後の1963年)。チャック盤がイギリスでヒット。ポール・マッカートニーPAUL McCARTNEY もカヴァー。なんでもビートルズ時代にも演奏していたとか。

歌は、茶色の眼をした色男に世界中の女が夢中だという内容。
砂漠を旅する女にどこへ行くのか訊ねたら、茶色い眼をした色男を捜しにボンベイへ行くのよと答えたとか、ミロのビーナスは茶色の眼の色男を得るために女達と闘い腕を失くしたと、いかに茶色眼の男の魅力がすごいかを歌っている。もちろん茶色眼の男とは黒人のこと。
上の歌詞にある「TWA」はアメリカのかつての大手航空会社。2001年にアメリカン航空に吸収されている。

日本の曲で茶色の瞳というのは思いつかない。
まぁ日本人の瞳の色が茶系なので、あらためて言うまでもなく「瞳」といえばその色は茶色ということになるのでしょう。
ただ、「君の瞳は10000ボルト」(堀内孝雄)に、
♪鳶いろの瞳に 誘惑のかげり
というのがあります。“鳶色”は鳥類の鳶(とび)の羽の色で茶褐色。つまり鳶いろの瞳とはまさにBROWN EYES 。
くれぐれも「鳶色」を“トビショク”などと読まないように。意味が違ってきますから。


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GREEN /緑の瞳 [color sensation]

緑の瞳②.jpg

Aquellos ojos verdes de mirada serena
dejaron en mi alma eterna fe de amar.
Anheros de caricas, de besos y ternuras,
de todas las dulzuras que han podido brindar.

(あの緑の瞳 あの静かなまなざし 永遠の愛の誓いを 僕の魂に残した その瞳は抱擁と キスと優しさと 甘い誘惑のすべてを待ち望んでいる)
([AQUELLOS OJOS VARDES(GREEN EYES)]words by ADOLFO UTERA, music by NILO MENÉNDEZ, vocal by IBRAHIM FERRER, 1999) 日本語訳:東野映子

「青い瞳」の「青」とかんたんに言ってしまっても、明度、彩度などの違いでその数たるやたいへ多い。たとえばディープブルーもあればスカイブルーもある。日本語でいえば藍色も空色も「青」といってしまえばそれまで。さらに日本には「縹色(はなだいろ)」とか「浅葱色(あさぎいろ)」なんていう独特の表現もある。
縹色は暗くにぶい青で、浅葱色は少し緑がかった薄青(色を言葉や文字であらわすのはたいへんだ)のこと。

ふつう人間は青なら青のヴァリエーションを200以上も見分けることができるとか。

その青に黄をまぜると緑になる。黄色の分量が多くなればなるほど明るい若草色や黄緑に。
ならば青い瞳があるのだから「緑の瞳」もあるはず。

日本ではときどき青と緑がごっちゃになることが。たとえば道路の信号。赤、黄、緑のシグナルは「あか、き、あお」と言う。最近は発光ダイオードになっていますが、やはり青信号は限りなく緑に近かったり。青葉茂れる、といっても実際は緑のことだし。

実は昔の日本人には青と緑の区別がなかったと。それは中国も同じで、海を緑で描いた絵画もあるとか。さらに日本や中国だけではなく。メキシコのマヤ文明のなかでも、あるいはネイティヴアメリカンのなかでもそうした兆候は存在したという説も。

では、「緑の瞳」と「青い瞳」もイコールでいいのかと思うとそうでもあり、そうでもないというややこしいことに。

さっそく本題の「緑の瞳」に。

「緑の瞳」でもっともポピュラーな楽曲といえば「グリーン・アイズ」Green Eyes 。というよりこの曲しか知りませんが。
1929年作のルンバで作曲はキューバのピアニスト、ニロ・メネンデス。作詞はアドルフォ・ウトレラ。原題は[AQUELLOS OJOS VERDES]あの緑の瞳。つまりキューバンミュージック。平たくいえばラテン。

「へえ、キューバにもGreen Eyed Girl (Boyという発想がない)がいるのか……」
と思ったらこの「緑の瞳」とは日本でいう「黒い瞳」のこと。
日本で「緑の黒髪」という表現があるように、キューバでもDEEP DARK(そんな言葉がアルカイダ)な瞳を[GREEN EYES]というのだとか。
そりゃそうだよね。褐色の肌のキューバ娘(これがもう偏見)には黒い瞳。……でも青い瞳もいけるかも。

そのキューバンミュージック「緑の瞳」がラテンの枠から飛びだしたのは、1941年。昭和でいえば16年、まさに日本がアメリカに対して無謀なケンカを仕掛けた年。

アメリカのスイングバンド、ジミー・ドーシー楽団JIMMY DORSEY ORCHESTRAの演奏で大ヒット。ヴォーカルはボブ・エバリーBOB EBERLYヘレン・オコネルHELEN O'CONNELLのデュエット。
ソフトできれいなメロディーはラテンミュージシャンにはもちろん、ジャズミュージシャンにも好まれ、ジャズのスタンダードに。

なかでも有名なのがナット・キング・コールNAT KING COLE
観ていませんがウォン・カーウァイ監督の香港映画「花様年華」(IN THE MOOD FOR LOVE)の中で使われたそうです。いいセンスだ。キング・コールはスペイン語でうたっている。

ジャズヴォーカルではイーディ・ゴーメ&スティーブ・ローレンスEYDIE GORME & STEVE LAWRENCE でも。
スティーブのソフトなボーカルではじまり、イーディがスインギィなテンポに変え、やがて二人のデュエットで終わるというここちよい一曲。

といってもやはりラテン。

日本でもっともポピュラーなのがルンバ・キング、ザビア・クガート楽団XAVIER CUGAT AND HIS ORCHESTRAの演奏。パーカッションをバックにブラス、キーボード、ギターがそれぞれの音色で語りかけてくるルンバ。

ほかでは、やはりルンバのリズムにやさしいタッチのピアノがのるペペ・ハラミジョPEPE JARAMILLO。ギターならロス・インディオス・タバハラスLOS INDIOS TABAJARASで。

ヴォーカルでは高音の美しいレキントギターと美しいハーモニーが聴けるトリオ・ロス・パンチョスTRIO LOS PANCHOS がいい。

また“地元”キューバではライ・クーダRY COODERがプロデュースしたブエナ・ビスタ・ソシアルクラブで日本でも知られるところとなったイブラヒム・フェレーレIBRAHIM FERRERルーベン・ゴンザレスRUBEN GONZALEZのピアノではじまりイブラヒムのスローバラードが続く。間奏のジル・ベルナルGIL BERNALのテナーサックスがまたいいんだ。
これもライ・クーダープロデュースの一曲。(YOU-TUBEは「緑の瞳」ではありません)

これだけポピュラーな曲なので日本人でもカヴァーしているシンガーが。
まずは小野リサ
彼女はボサノバだけではなく、さまざまなラテンミュージックをうたっていて、それをCD化してもいる。ハーモニーのヴァースからはじまり、彼女独特の厚みがあって柔らかい声が。もちろん原語でボサノヴァのテイストも。

もう1曲は青江三奈
もともとジャズシンガー出身で、その評価の高かった彼女。そうしたスタンダードジャズのアルバムも出していて、その中の一曲。ハスキーヴォイスで聴くラテンジャズもなかなか。こちらもスペイン語で、後半なぜか男性とのかけ合いに。あれ、ナット・キング・コール?と思ったら声は似ているけど別人。弟のフレディ・コールFREEDY COLE でした。
ニューヨークでの録音で、バックのピアノはマル・ウォルドロンMAL WALDRON

「緑の瞳」は「黒い瞳」のことだった。ネタがバレてみればな~んだってことに。
やっぱり「緑の瞳」なんてないんだ、と思ったらありました。それも日本に。

♪会いたい 君に会いたい みどりの瞳に 僕は魅せられた
「エメラルドの伝説」テンプターズ


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BLUE/青い瞳② [color sensation]

青い瞳②.jpg

♪ 赤いキャンディ包んでくれたのは 古いNewspaper
  白いペンキ何度も塗り返す 夏の風の中で……
  今頃故郷のテネシーあたり 刈り入れどきさと
  カタコトまじりで バルコニーからのぞくあんたは
  ブロンドさえも 色褪せていた
  …………
  After midnight
    哀しみは永遠の眠りについたかい……
    After midnight
  哀しみは海を渡っていったかい……
  …………
(「青い瞳のステラ、1962年夏……」詞:水甫壮司、曲:上綱克彦、歌:柳ジョージ、昭和47年)

邦楽の「青い瞳」といえば、まずはGSのジャッキー吉川とブルーコメッツ
その「青い瞳」を初めて聴いたというか、見たのは昭和40年の初め頃。わたしが洋楽に目覚めてしばらくしてからのころ。

当時フジテレビに「ザ・ヒットパレード」という音楽番組があった。
それは開局以来の番組で、昭和34年6月から45年3月までの11年あまり続いた。

この番組のユニークなところは、それまでテレビでは行われていなかったヒット曲ランキングを採用したということ。どういう選定でランキングが作られたのかは疑問もないわけではないが、こちらが無知だったのか違和感はなかった。渡辺プロダクション制作という限界もあったが。

この番組が洋楽のカヴァーポップスブームの火付け役になったことは間違いない。
そんなわけで、看板シンガー、ザ・ピーナッツ「恋のバカンス」などオリジナルの邦楽がなかったわけではないが、ほとんどが洋楽。

そして、そうしたヒットパレードにビートルズが登場してしばらく経った頃、「青い瞳」がチャートインしたのでした。
はじめは英語版で、レコードの発売が41年の3月なので、テレビに登場したのもその頃。個人的には“ビートルズ登場”以上に衝撃的な出来事。なにしろ洋楽のチャートの中に、和製ポップスが入ってきて1位(多分)になったのだから。

それはまたGS時代の幕開けでも。
GS第1号はどのバンドか? というとき必ず出てくるのがこのブルーコメッツとスパイダーズ。レコードデビューということではスパイダーズの「ノー・ノー・ボーイ」が41年2月なので、こちらだろうが、世間の認知という意味ではブルーコメッツの「青い瞳」。

「青い瞳」はその後日本語版も出て大ヒット。ブルーコメッツは紅白歌合戦に出場。
GSの魁になったことはもちろん、その詞の内容が非日本的というか無国籍メルヘンタッチで、それがその後のGSの流れのひとつの源になったという意味でも画期的な楽曲だったいえる。

ブルーコメッツはその後「青い渚」、「ブルー・シャトー」、「草原の輝き」「マリアの泉」とヒット曲を飛ばし、「ブルー・シャトー」ではレコード大賞を獲ることになるのは周知のこと。

日本で青い瞳の歌がヒットするとは。もっとも大正10年に作られた童謡「青い目の人形」は昭和40年代でも知る人は多かったが、今度は人形ではない。
北ヨーロッパへ旅をしている日本人が現地の女性と恋に落ちて……、というストーリーを思い浮かべた人も少なくなく、これも時代の変化、日本の国際化といことだったのかも。

それでは、そのほかの和製青い瞳の歌を。

♪雨に六区の世は更けて 「青い眼の踊り子」淡谷のり子
イヴォンヌというフランスの踊り子をうたったタンゴ。「厚化粧もフランスごのみ……」というのがリアル。昭和26年の作。

そして柳ジョージ「青い瞳のステラ、1962年夏……」
これは泣けてくるほどのマイ・フェヴァリットソング。いまでもときどき聴きたくなるし、聴いている。もちろん春夏秋冬季節を問わず。
横須賀あたりの少年と仲良くなった近所の外人ハウスに住む年上の女性ステラとの思い出。シチュエーションは違うが映画「おもいでの夏」SUMMER OF 42が蘇ってくるような胸にジンとくる詞。おまけにメロディーがノスタルジックで、ヴォーカルがまたいいときてる。

「青い眼……」なのに、いきなり「赤いキャンディ」で始まるのがシャレてる。
さらに「白いペンキ何度も塗り返す……」と続く。そう、「青、赤、白」とこれはアメリカの国旗のイメージ。すなわち、この歌は“アメリカ小僧”の歌。
歌詞のなかに「青」という言葉はなく、最後に「BLUE EYES 細めて」がさり気なく出てくるのがまたいい。ベタボメ。

いい歌はカヴァーされるもので、この歌も甲斐バンド、JAYWALK、BEGINなどが。
柳ジョージ、甲斐よしひろ、中村耕一。なぜかみなハスキーヴォイス。
BEGINは若すぎて、中村耕一は声がきれいすぎて、甲斐よしひろは情緒がすぎて。やっぱり柳ジョージがいちばんしっくりくる。まぁ初めての女、じゃなくて歌がいちばんということなのでしょうが。

他では玉置浩二「蒼い瞳のエリス」アルフィー「サファイアの瞳」
また聴いたことはないが、坂本真綾「青い瞳」森山直太郎「青い瞳の恋人さん」なども。

厚化粧だろうが幸薄そうだろうが、やっぱり日本人にとって「青い瞳」はある種あこがれ。民俗学的かつ遺伝学的に日本人に青い瞳はないっていうのだけれど、ないものねだりかもね。
でも、たとえば「青木ひとみ」とか「蒼井眸」なんて女の人はいるんじゃないかな。それがどうした?っていわれても困るけど…………。


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BLUE/青い瞳① [color sensation]

青い瞳①.jpg

In the twilight glow I see her
Blue eyes crying in the rain
When we kissed good-by and parted
I knew we'd never meet again

Love is like a dying ember
And only memories remain
And through the ages I'll remember
Blue eyes crying in the rain
([BLUE EYES CRYING IN THE RAIN]雨の別離 words & music by FRED ROSE, vocal by WILLIE NELSON)

「青い瞳」と金髪。
これが日本で西洋人、白人をあらわす代名詞。
ヨーロッパやアメリカから日本へ嫁いできた白人女性を“青い眼をしたお嫁さん”などと言った。そんな歌もあった(「青い目の嫁はん」イーデス・ハンソン)。
しかし、それは昔の話で、これだけ国際化がすすみ、日本にも多くの外国人が訪れあるいは居住するようになると、青い眼をした外国人がそれほど多くない、むしろ少ないことがわかり、そうした表現もあまり見聞きしなくなった。

ただ、アメリカでも白人のブルースやR&Bのことをブルー・アイド・ソウルBLUE EYED SOUL なんていうから、あながち日本的発想だともいえない。

とはいえ、たとえばアメリカ合衆国の白人の中で青い眼をした人がどの位の割合でいるのか、という数字はわからないが、それほど多くはないようだ。

そもそも眼の色というのは、眼球にあって入ってくる光を調節する役割、カメラでいうと絞りに相当する虹彩の色で決まる。
虹彩の色はメラニン色素の多寡により、多いとブラウン、少ないとブルーになる。その間にグレーやグリーンなどがある。

つまり、青い瞳というのはメラニン色素の最も少ない眼で、日照の少ない北欧に多く、それが民族の移動によって世界に広がっていったと。
アジアの一部にはいるそうだが、日本人をはじめモンゴル系にはいないとも。
また、青い眼は遺伝学的には劣性遺伝子で、日本人が青い瞳の外国人と結婚しても青い眼の子供は生まれないともいわれている。ほんとかな、と思うがそういえば和風の顔で青い眼をした人はみたことがない。

数からいうとブラウンが最も多く、ブルーが最少ということらしい。
ダイヤモンドと同じで少ないから価値があるのかも。青い瞳に魅かれるのは日本やアジア人だけではなさそう。

青い瞳をうたった歌もいくつかあるが、洋楽のフェヴァリットソングは上にのせた「雨の別離」Blue eyes crying in the rain。古いカントリーソングで別れた女性と、いつか天国で幸せになろうとうたうシンプルな内容。

ラヴソングはメロディーも歌詞もシンプルなのがいちばん。

古くはロイ・エイカフROY ACUFF がうたっていたが、1970年代にウィリー・ネルソンWILLIE NELSON がヒットさせた。
美しいメロディーを感情込めてうたえる歌のため人気が高く、多くのシンガーがうたっている。わたしが聴いたことのあるだけで30人は下らない。有名どころを何人かをあげてみると、
ハンク・ウィリアムズHANK WILLIAMS、エルヴィス・プレスリーELVIS PRESLEY、オリビア・ニュートン・ジョンOLIVIA NEWTONJOHN、シャナイア・トゥエインSHANIA TWAIN、エディ・アーノルドEDDY ARNOLD、ハンク・スノウHANK SNOW、ジーン・ヴィンセントGENE VINCENT、エヴァ・キャシディEVA CASSIDY、エミルー・ハリスEMMILOU HARRIS……。

作詞作曲のフレッド・ローズは他に「風のワルツ」Waltz of the wind「心の絆を解いてくれ」Take these chains from my heart「ディープ・ウォーター」Deep water などのカントリー・ヒットがあるが、実業家としてのほうが知られている。

1942年、当時の人気シンガー、ロイ・エイカフと共同でアメリカ初のカントリー音楽の出版社「エイカフ=ローズ社」を立ち上げた。以後、現在に至るまでカントリー音楽の出版事業を展開している。
また、ローズは後進の育成にも力をいれ、多くのシンガーやソングライターを育ててきた。その代表格がハンク・ウィリアムズ。

では他の「青い瞳」を。
カントリー系ではカーター・ファミリーCARTER FAMILY の名曲「今宵恋に泣く」I'm thinking tonight of my blue eyes 。これもフェヴァリット・ソングで、カーター・ファミリーを多くカヴァーするニッティ・グリティNITTY GRITTY DIRT BAND で聴ける。
また、のちに歌詞を変えキティ・ウェルズKITTY WELLS らの「ホンキー・トンク・エンジェルズ」It was't God who made honky tonk angelsハンク・トンプソンHANK THOMPSON「ワイルド・サイド・ライフ」The wild side of lifeとしてヒットしている。まさに名曲。

もう一曲はジム・イーンズJIM EARNの作品をうたったドク・ワトソンDOC WATSON「ベイビー・ブルー・アイズ」Baby blue eyes

ポップス、ロック系では、
クロスビー、スティルス&ナッシュCROSBY, STILLS & NASHの「組曲:青い瞳のジュディ」Suite; Judy blue eyesスティブン・スティルスSTEPHEN STILLSの作品で、ジュディとは、「青春の光と影」Borh sides, now のヒットで知られるフォーク・シンガー、ジュディ・コリンズJUDY COLINSのことをうたったといわれる。

'50sの香りたっぷりの「プリティ・ブルー・アイズ」Pretty blue eyesは、のちにイーディ・ゴーメEYDIE GORME との夫婦デュオとして活躍したスティーヴ・ローレンスSTEVE LAWRENCE のオールディーズ。

比較的新しいところでは、エリック・クラプトンERIC CLAPTON「ブルー・アイズ・ブルー」Blue eyes blue
〈僕の眼をブルーにさせたのは君だ〉という失恋した彼女への決別ソング。ジュリア・ロバーツ主演の映画「プリティ・ブライド」の挿入歌。

そしてエルトン・ジョンELTON JOHNのバラード「ブルー・アイズ」Blue eyes
「雨の別離」が[Blue eyes crying in the rain]ならばこちらの「ブルー・アイズ」は[Blue eyes laughing in the rain]とうたっている。

ジャズでも。ジャンゴDJANGO REINHARDTの後継者といわれた(本人はいやらしい)ジョー・パスJOE PASS「E ブルー・アイズ」E-Blue eyes 。1990年のアルバム「ジャンゴに捧ぐ’90」の中の一曲。スインギーではなくどちらかというとブルージーな曲。

冒頭に日本で「青い眼の~」という表現をあまりしなくなったといったが、その矢先、某スポーツ新聞でそれを眼にしてしまった。
「青い眼のケンシロウ」
ケンシロウとは漫画「北斗の拳」の主人公のことで、そう形容されたのは格闘家のジョシュ・バーネット
その強さと、「北斗の拳」の大ファンであることからの“命名”となったらしい。
でも、これってプロレスの世界だから? それともスポーツ新聞だから?


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COLOR/ビタミンカラー [color sensation]

ビタミンカラー.jpg

♪ 毎日に追われてるどことなく 疲れ顔してる
  あのひとがほうばる ひとつぶの薬になりたい
  
  心の中のやっかいごとに 寝てもさめてもうなされる
  そんな晩にはよく効く 催眠術にだまされたと思って

  Papa Shuwa Dubi Dubi Do
    Papa Shuwa Dubi Dubi Do
    Papa Shuwa Shuwa Shuwa Dubi Dubi Do
(「VITAMIN E・P・O」詞、曲、歌:EPO、昭和58年)

今年の春夏の流行色は「ビタミン・カラー」だそうです。
ビタミン・カラーって何?
インターネットで探したらありました。どうやら、パステル・カラーより彩度の高いつまり鮮やかな色。なかにはパステール・カラーと言っている人も。

それが何でビタミンなのか。そもそもビタミンって栄養素なわけで、そんなものに色なんかあるのか。それとも元気が出る色という意味? まさかシャレ? テキトー?
まぁ、そんなことを詮索したって話になりません。ここんとこはビタミン・カラー、OKってことにしときましょう。

で、何で今年がビタミン色なの? というか、誰がそんなこと決めるの?
自問自答で。
なんでも日本流行色協会という団体があるらしい。JAFCA(ジャフカ)っていうそう。
さらにいえば、世界規模のインターカラー(世界流行色委員会)っていうのがあって、そこが、“世界的流行色”を決め、それを参考にしながら日本流の流行色をJAFCAが決めるとのこと。

インターカラーは2年先を見据え? 2年後の流行色を決めるのだそうだ。JAFCAはそれを参考に1年半先の色を決める。つまり、今年の“春夏カラー”は一昨年の冬あたりに決められたというわけ。

どうやって決めるのかな。これも自問自答。
JAFCAのメンバーは繊維メーカーのエライさん、デザイナーのエライさん、色彩学者のエライさんなどで構成。エライさんでなければ決められない。これは流行色にかぎったことではないですが。
そのJAFCAが、メーカー、デパート、小売店などへの市場、アンケート調査などを基に決めるのだとか。「前回はパステル調だったから、今度は原色中心でいこうよ」なんて、いい加減なことでは決めてない。

とにかくそれで決まったのがビタミン・カラー。でも、このネーミングはJAFCAがつけたものではないらしい。JAFCAの提案に誰かコピーライターがつけたのではないでしょうか。

そんなことを知って世の中を眺め回してみると……、あんまりないですよね、ビタミン・カラー。ファッションではほとんどない。せいぜいドラッグストアの日用品のパッケージぐらい。でも、それだって今年からビタミン色になったってわけでもないだろうし。
まぁ、今年は春が寒かったからこれから流行るのかもね。

そんなわけでビタミンの歌を。
ないようで、けっこうある。やっぱりビタミンというと、ドラッグほど生々しくなくて、なおかつ健康的、元気の素って感じでポジティヴなイメージだから、流行歌にはもってこいなのかも。とくに現代のJポップには。

いちばん旬なのがPerfume「ビタミンドロップ」ですが、残念ながら聴いたことがありませんでした。テクノということで、先日都市色さんのブログで初めて見た次第です。

わたしがいちばん耳に残っているのはやっぱり昭和の歌。
EPO「VITAMIN E・P・O」。随所にドゥビドゥビスキャットが入る、いつもながらの元気の出るEPOサウンド。
「ビタミン」という歌詞は出てこないけど、沈んでいる恋人に、元気の素であるビタミンになりたいという女ごころを歌っています。

反対に、彼氏の存在が元気の素、彼氏の名前を呼ぶだけで元気が出る、彼こそまさにビタミンそのもの、とうたうのが山下久美子「ビタミン」。こちらも幸福感がにじむ明るい曲調。

ほかでは、ジャズシンガーKEIKO LEE「VITAMIN K」
同名アルバムの1曲目。ファンキーなサウンドにKEIKOの語りと、バックコーラスが入るだけ。いわばアルバムのイントロダクション的な一曲。

もうひとつ、これもファンキーサウンドがベースのドミンゴス「あの娘はビタミンC」。ブラス入りロックンロール、つまりソウル。
タイトルからもわかるとおり、あの娘はオレの元気の素、という恋人讃歌。「愛しい、美しい、麗しい、素晴らしい」と叫んでおります。
90年代にデビューした4人組ですが、数年前に解散したとか。残念。
そういえば、電気グルーヴに楽曲ではないですが「ビタミン」という元気にしてくれそうなアルバムがありました。

ところで、今年の春夏の流行色はビタミン・カラーとのたまいましたが、これはレディス。
それもはじめにも言ったように、JAFCAが「ビタミン……」といったわけではありません。しかし、JAFCAにも今年の春夏流行色のテーマの惹句があります。それがこれ。

「Surreal Nature(シュールリアル・ネイチャー) - ネイチャー、シュールにゆれて。」

わかる? わかんないよね。こういうファッションとかデザインの世界は感覚だから、言葉でわかっちゃ駄目らしい。そのキャッチコピーを制作サイドが具体化すると「ビタミン・カラー」になるらしい。なるほど(わかってない)。

ファッションに敏感なアナタ、さっそくビタミン・カラーで決めてみましょう。

今回は動画がすくないのでとってつけたようにこんなCMの画像を。記憶にないな。

それで思い出しましたが、例の「日テレGo Go」のCM、鮎川誠から甲本ヒロトに変わりましたね(いや併用かも)。で、本家のヴァージョンもあるって聞いてましたが見た記憶がありません。どこかでやってるのでしょうか。


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COLOR/5月の色 [color sensation]

河添公園藤棚③.jpg

♪ 五月雨は 緑色
  悲しくさせたよ 一人の午後は
  恋をして さみしくて
  とどかぬ思いを あたためていた
  好きだよと言えずに 初恋は
  振り子細工の心
  放課後の 校庭を 走る君がいた
  遠くで僕はいつでも 君をさがしてた
  浅い夢だから 胸を離れない
(「初恋」詞、曲、歌:村下孝蔵、昭和58年)

色。絶対的ではないにもかかわらず、誰もが拘泥し執着するもの、色。
何ものかを差別したり、区分けするのに最も適したタグとなるもの、色。われわれが生きていくなかで、しばしばその実感を刺激してくれるもの、色。

流行り歌が人生の自惚れでありため息であるならば、それは当然の如く様々な色に彩られているはず。そんな、歌の中の色々な色を思いつくままにブログにのせてみることにしました。

まずとっかかりは「5月の色」を。

暦の“月”に色があるのか、なんてヤボテンは置いといて、日本人にかぎらず人間は本来色のない抽象的なものに色をつけたり、色によって区別したりします。
日本でいえば、若い時代を「青春」といったり、真心のことを「赤心」といったり、本心を告げることを「告白」といったり。ほかにも春の風が「みどりの風」になり、子供や女性の歓声を「黄色い声」などと。

欧米人の表現だって。たとえば白人は決して白くないし、黒人もけっして黒ではない。もちろんわれわれもイエローなわけがない。

しかし、これらは共通認識に基づく共通理解ということでまかりとおっております。

それにのっとれば、5月に色があってもいいわけでして。
もちろん1月から12月まで、それぞれに色をつけることもできないことではありません。しかし、こちらはそうした慣例的なものがないので、ある程度個人差が出てくるのは仕方ないこと。

もっと大雑把に、たとえば季節で分けるのなら、日本の場合、冬は白、春は緑(または青)、夏は赤、秋は黄(または茶)でほぼ納得できるのではないでしょうか。

しかし、桜のイメージから、春はピンク(薄紅色)だと感じたり、菜の花のイエローと受けとめる人もいるのでは。あるいは藤や菖蒲の紫だったり。つまり、春咲く花名の色から季節を感じるということ。こうしたわれわれの中の色彩感覚のズレがおもしろいですね。まぁ最大公約数はあるのでしょうが。

5月をうたった日本の歌もそこそこあります。
そんななかで、「5月の色は××だ」と宣言しているわけではありませんが、歌詞のなかになんらかのカラーが出てくる歌をいくつかピックアップしてみることに。

まずは5月になると必ずといっていいほど、どこかのラジオから聞こえてくるのが「五月のバラ」塚田三喜夫から尾崎紀世彦から秋川雅史から演歌の岩出和也まで、女性ではやはり演歌の香西かおりなど、多くのシンガーが持ち歌にしています。オリジナルは一昨年亡くなったフランツ・フリーデルだとか。初めは「想い出のバラ」というタイトルだったそうです。

とにかく筒美京平に優るとも劣らないメロディーメイカー、川口真の作品。
その中では、
♪まばゆい5月 紅いバラは……
と「紅」が出てきます。もうひとつ、
♪君の白い頬よせて……
と「白」も。「紅白」とは何ともオメデタイ。それはともかく、この「五月のバラ」では緑ではなくバラの「紅」がイメージカラーになっているようです。

つぎに井上陽水「5月の別れ」
“木々の若葉”や“咲く花々”と季節感あふれる歌詞が続き、
♪残された青空の……
と「青」が出てきます。どんな悲しい別れでも5月の晴れた空はやっぱり青いのです。だからなおさら心が痛むんでしょうね。

いずみたくの作品でピンキーとキラーズ、由紀・安田姉妹、芹洋子がうたっている「12の誕生日」でも、
♪5月生まれの友達と…… のあと、
♪青い霧のかよう道……
と「青」が出てきます。やっぱり5月は青の季節なのかも。

でもやっぱり「緑」もあります。
♪五月雨は 緑色……
というのは「初恋」(村下孝蔵)。しかし2番には、
♪夕映えは あんず色……
と「あんず色」が。5月だって胸のときめく夕暮れどきはあんず色に染まるのです。
あんず色は薄紅色。

♪薄紅色の可愛い君のね……
と「薄紅色」が出てくるのが一青窃「ハナミズキ」
ハナミズキは春に咲く花で、歌の中にも
♪空を押し上げて 手を伸ばす君 五月のこと
とちゃんと5月がうたわれています。

まぁ色彩感覚というのは人それぞれで、そこがまたおもしろいところでもありでして。5月を「赤」あるいは「黒」でイメージする人がいてもいいわけでして。

わたしの場合はやっぱり緑。かの「若葉の頃」First of May のイメージもありますし。まぁ、このビージーズTHE BEE GEES の歌は5月をうたったものではないのですが……。
それでも5月はやっぱり緑。ほら言うではありませんか。五月は五月(さつき)、五月みどりって。あ、ジャブジャブ、ジャーブジャブ……。


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