SSブログ

三つの歌●エルヴィス・プレスリー① [day by day]

elvis presley01.jpg 

 You look like an angel
 Walk like an angel
 Talk like an angel
 But I got wise
 You're the devil in disguise
 Oh yes you are
 The devil in disguise
 
 You fooled me with your kisses
 You cheated and you schemed
 Heaven knows how you lied to me
 You're not the way you seemed
([(YOU’RE )THE DEVIL IN DISGUISE] ,written by GIANT, BAUM, KAYE,1963)

仕事はとうに一段落したのに、まあエンジンのかかりのわるいこと。
しょうがないよな60年も乗ってんだから。

怠けているあいだに、いろいろな人の訃報をききました。
音楽関係でも、原田芳雄、ジョー山中、日吉ミミ……。

原田芳雄のときは涙がこぼれそうになりました。親父の葬式でも泣かなかったのに。
もはや精神も老化したということでしょうか。

原田さんはひと回り以上年上なのですが、同じ地域で育ったということもあり、昔から他人とは思えない感情を抱いておりました、勝手に。
映画なら、つかこうへいの「寝盗られ宗介」。歌なら藤竜也・エディ藩コンビで「中上健次」がでてくる「ヨコハマ・ホンキートンク・ブルース」

ジョーのいないニューイヤー・ロック・コンサートは味気ない、多分。
数年前に出した、ミッキー吉野「ムーチャ・クーチャ」は良かった。

ジョー山中さんはボクシングでグリーンボーイの経験があり、テレビを見ていたら出棺のとき、親友のカシアス内藤が先頭で棺を支えていた。64歳は若い。

日吉ミミさんも64歳だった。
私生活はしりませんが、画面からはどことなく幸薄そうな印象を漂わせていました。
そんなイメージからか寺山修司が詞を書いた「人の一生かくれんぼ」はフェヴァリットソング。

人間は死ぬために生きているのですから、仕方のないことなのですが。
で、今日8月16日はエルヴィスELVIS PRESLEY の命日。

亡くなったのは1977年。昭和でいうと52年、34年前ということに。

歌謡界ではピンクレディーにキャンディーズの全盛期。
加えて山口百恵に桜田淳子、岩崎宏美といったアイドル百花繚乱。

男では沢田研二のひとり勝ちで、バンドなら世良公則&ツイスト。
ほかでは中島みゆきがブレイクの兆し、松山千春が「旅立ち」でデビュー。

テレサ・テンが日本に上陸したのもこの年でした。

当時はそれほど感じなかったけれど、今になってみるとエルヴィスの42歳というのは信じがたいほど若すぎる。

もちろんエルヴィスはリアルタイムで聴いていますが、デビューから大ブレイクした1950年代は知らず、60年代に入ってから。
楽曲でいうと、「GIブルース」G.I. BLUESとか「グッド・ラック・チャーム」GOOD LUCK CHARM、あるいは「心の届かぬラブレター」RETURN TO SENDERあたり。

その後、60年代末から70年代にかけて「ビバ・ラスヴェガス」で再(といっていいのか)ブレイクしますが、それから10年もたたずに亡くなってしまいました。

生きていれば、第三の、そして第四の「エルヴィス・ブーム」が来たかもしれません。
しかし、40歳はシンガーとして峠を越えたあたり。このあと坂を下っていく前に“結末”を迎えたことは、「伝説化」という意味からも、それはそれで良かったのかもしれません。

ヒット曲でいうと1956年の「ハートブレイク・ホテル」HEARTBREAK HOTELから70年代の「バーニング・ラヴ」BURNING LOVE まで名曲は数知れず、
その中から3曲を選ぶのは正直至難。

そこで、曲はもちろん好きだけど、それをカヴァーしたシンガー(カヴァーでなくオリジナルもあるけど)あるいは編曲も含めたカヴァー曲そのものがカッコイイ歌を選んでみました。

「ハウンド・ドッグ」HAUND DOG 1956
「ブルー・スウェード・シューズ」BLUE SWEDE SHOESもそうだが、エルヴィスのヒット曲そのものがカヴァーというケースも少なくない。
この歌もまたそうで、オリジナルはブルースシンガーのビッグ・ママ・ソーントンBIG MAMA THORNTON

子どもの頃、4歳年上の遊び友達、谷井くんが、印象的な歌い出し、
You ain't nothin' but a hound dog
だけを何度も執こいほどうたっていたのを思い出します。

「監獄ロック」JAILHOUSE ROCK 1957
カヴァーの難しさは、オリジナルに忠実にうたえば「真似」だし、自分の個性を前面に出してうたうと、暴走、脱線というケースに陥りやすい、ということ。
しかし、稀にオリジナルを越えてしまうような素晴らしいカヴァーもある。

たとえば、村田英雄の「人生劇場」とかフランク永井の「君恋し」とか。

たとえが古すぎる?

じゃ、岩崎宏美の「すみれ色の涙」とか、ロス・インディオス&シルビアの「別れても好きな人」とか。
まだまだ古い?

とにかくそういう強力なカヴァーがときにはでてくるもので、ブルース・ブラザーズBLUES BROTHERS のうたった「監獄ロック」もそのひとつ。
まあ、映画のインパクトが強かったということもありますが。

「悲しき悪魔」(YOU’RE )THE DEVIL IN DISGUISE 1963
つい最近聴いたような気もしますが。
この曲は上の2曲とちがって、オリジナルをリアルタイムで聴いた曲。
1963年、昭和38年といえば、日本ではカヴァーポップスの全盛期。
この「悲しき悪魔」を誰がカヴァーしていたのか、残念ながら記憶がない。
そこで調べてみると、どうやらかの内田裕也がカヴァーしている(ふつう1曲に複数人がカヴァーするので、ほかにもいたかもしれない)。

残念ながら内田裕也の「悲しき悪魔」は聴いたことがない。
彼は「ラスヴェガス万才」もレコーディングしているので、当時はエルヴィスファンだったのかもしれない。

YOU-TUBEはクリス・アイザックCHRIS ISAAK とリアン・ライムスLEANN RIMES。
デュオというのもおもしろいし、男の色気と女の色気がぶつかっているのがなんともイカしている。

数年前まで原宿の「ロックンロール・ミュージアム」の前にあったエルヴィス像も、閉店とともに撤去されてしまった。
その後の「彼」の消息は知らなかったが、今回ネットで調べてみたら神戸のハーバーランドに移転したとか。

本場メンフィスにある彼の聖地「グレイスランド」への訪問客も近年減っているらしい。
昨年はさいたまスーパー・アリーナにあった「ジョン・レノン・ミュージアム」も閉館になっているし、時節の移り変わりで仕方のないこととはいえ、寂しいことです。
でも、今日、日本のそこかしこでエルヴィスを偲ぶショウがおこなわれていたのではないでしょうか。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。