その名は●ボニー② [the name]
Where have all the good men gone
And where are all the gods?
Where's the street-wise Hercules
To fight the rising odds?
Isn't there a white knight upon a fiery steed?
Late at night I toss and turn and dream
of what I need
I need a hero
I'm holding out for a hero 'til the end of the night
He's gotta be strong
And he's gotta be fast
And he's gotta be fresh from the fight
………………
([ Holding Out For A Hero ]music by P. Pichford, lyric by J.Stainman, vocal by Bonnie Tyler, 1984)
実際にボニーという名で、日本で最もポピュラーなシンガーというと、たぶんボニー・タイラーBonnie Tyler ではないでしょうか。
1984年の学園映画「フット・ルース」の挿入歌「ヒーロー」Holding Out For A Hero を歌って日本でも知られるようになりました。
もっともこの歌、ごぞんじのとおり日本語カヴァーのほうがヒットしたようで、それがためにオリジナルも売れたということらしい。
日本語カヴァーは、「フット・ルース」が公開された同じ年に始まったテレビ・ドラマ「スクール・ウォーズ」の主題歌として使われている。うたったのは麻倉未稀。
つまりいまもむかしも、テレビドラマの影響が流行歌には欠かせないということ。
「スクール・ウォーズ」のプロデューサーは実にいい選曲をしましたね。
たしかに映画もテレビ・ドラマもどちらも“青春もの”という共通点がありますけど。
本家の「ヒーロー」は、アメリカではビッグヒットとはいかなかったようですけど、全米ベスト40に入ったというのですから、ヒットにはちがいないでしょう。
彼女のベストは全米ナンバーワンヒットとなった「エクリプス」Total Eclipse of the Heart だそうです。
YOU-TUBEではじめて聴きましたがなかなかいい歌でした。
ほかではタイラーよりいくらか知っている(CD1枚しか聴いたことありませんが)というのがロックシンガーのボニー・レイットBonnie Raitt。
日本じゃほとんど無名でしょう。(な、ことねえだろ)というロックファンの声が聞えてきそうですが。わ、わ、わたしは好きですよ、ブルージーな声がなんとも……。
たしかにアメリカではよく知られた“ロック姐さん”で、ボトルネックには定評がある、とラナーノーツには書いてあった。
彼女の最大のヒット曲は全米1位となった「ニック・オブ・タイム」Nick of Time 。
残念ながらわたしの唯一もっているCDにはなかったので、このグラミー賞受賞のきっかけとなった曲はYOU-TUBEで初めて聴くことに。
わたしの持っているCD(シツコイね)にもなかなかいい曲がラインナップされているのですが、オールディーズが1曲。これがなかなかイカしてます。さいわいYOU-TUBEにもありました。
それとピート・シーガーPete Seegerのトリュビート・アルバムに入っていたのが、ジャクソン・ブラウンJackson Brown とのデュオ「ワインより甘いキス」Kisses Sweeter Than Wine 。
これもまたピート・シーガーやPPMとはまた違った雰囲気で聴かせてくれます。
子供のころからフォークやブルースで育ったというボニー。アコースティックもてなれたもの。ということで、おまけのカントリーを1曲。
「テネシー・ワルツ」Tennessee Waltzをボトルネックで。
(やっぱり長くなってしまい、いやな予感が……)
3番目のボニーは、1980年前後日本をソープではなく席巻したディスコブームに乗って知られるようになったボニーMBoney M.。
ドイツ出身で、おもにヨーロッパで活躍したダンスミュージックのヴォーカルユニット。女3人、男2人の黒人5人組ですが、実際はプロデューサー兼アーチストの白人・フランク・ファリアンFrank Farian が影の主役だったということのようです。
日本での彼らのいちばんのヒット曲はおそらく「怪僧ラスプーチン」Rasputin 。
この歌どことなくオリエンタルなテイストがありますが、一部が1950年代にアーサー・キットEartha Kittがヒットさせ、日本でも江利チエミがカヴァーした「ウスクダラ」Usku Dara(Turkish tale) とソックリ。
まぁ、「ウスクダラ」そのものがトルコ民謡のようですからいいのでしょうが。
それでは最後にボニーMのおなじみのヒット曲をもう1曲。
なお、今回で「ボニー」を終わらせるつもりでしたが、相も変らぬまとまりのなさで、ジ・エンドまで至らず、次回へ持ち越しとなってしまいました。あしからず。
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