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公園②SUNDAY PARK [a landscape]

サンデー・パーク02.jpg


♪公園のベンチで僕は 過ぎた愛の哀しさを数える
 ひとりそんな午后 子供はブランコの順番争い
 所詮 僕の愛も それと同じ重みかしら

 別れた人の横顔を 思い出せば いつも涙顔
 SUNDAY PARK
(「SUNDAY PARK」詞、曲、歌:さだまさし、昭和52年)

わたしの家の近所にも大小いくつもの公園があって、出かけるときに必ず横切るという公園もあります。

といっても実は、公園で休憩したり寛いだりということはほとんど未経験。もちろんベンチに座るという経験も、まったくないことはないのでしょうが、ここ最近記憶になし。

ところで、子供はともかく大人たちはそれぞれ公園でいったい何をしているのでしょう。

こんなブログを書いたのも何かの縁、大人どもの生態を観察に(大袈裟)公園へ行ってみよう。昨日の雨から一転、良い天気だし、日曜日だし、いつも素通りする駅前の公園へいざ。

やっぱり日曜日、いますねぇ人間が。平日はこんなにいないもの。
サッカーのピッチぐらいの広さで、公衆トイレもあれば、遊具もあり、おまけに小さなステージまであるという公園。SUNDAY PARK


真ん中あたりではお父さんと娘2人、お父さんと息子の2組がバドミントン。子供はいずれも小学生。お母さんは家で掃除洗濯でもしているのかな。
日曜日の公園にお父さんという絵柄はまったくもって自然。
そういえば、わたしにもそういう時があったし、もっと遡って父親とキャッチボールをしたことまで思い出してしまいました。まだ公園がそれほどない時代で、路上でやったのでしたが。

端っこにはブランコ、スベリ台、砂場の“3点セット”が。そのテリトリーはお母さんと幼児たちが占領。

いくつもあるベンチにはリュックを横に置いた若いお母さんが砂場の幼子を見守っている。談笑している若い男女もいれば、サンダル履きと軽装の老夫婦もいる。
日曜日ですが、仕事をしている人もいます。青いジャンパーの30代後半とおぼしき男。傍らの黒い鞄から何やらファイルを取り出してめくりはじめています。これからどこかを訪ねるのでしょうか。時間が早いのでその準備でもしているのでしょう。
まだ昼には間がありますが、昼どきになれば弁当を広げる家族もいるはず。
もう少し暖かくなったら、ひとときのうたた寝なんていうのもいい。混んでいるときは迷惑ですが。とにかくいろいろな人が集まるところ、それが公園。

♪こんな青空の日には外食が似合うのさ ブランコに揺られながらのLunchはゴキゲンだぜ 「公園」THE BLANKEY JET CITY
久しぶりの公園で彼女とサンドイッチと牛乳のランチ。ブランコに揺られると子供の頃が甦ってくる。それはとても気分のいいこと。

♪2千何年かの 晴れた日曜の午後 誰もいない小さな公園に 俺はいる 「200X年…公園」JAY WALK
あの時ふたりで来た公園に独りで来てみる。あの時ふたりで座ったベンチに独りで腰かけてみる。すると別れの日の苦い思い出がまざまざと甦る。「待っている」って言ったのに。小さな憾みと小さな後悔。

彼は、もしかしたら彼女も同じ思いで公園に来るのではないかという100万分の一の奇蹟を信じてやって来たのかもしれません。

残念ながらこの日のサンデー・パークには独りでベンチに腰掛ける若い人はいませんでしたが、人目の少ない平日ならきっといるはず。もしかしたら、公園で出会って恋に落ちたふたりだって。

♪君と初めて会ったのは 夏のあの公園だった 「ひとりぼっちで」ふきのとう
語り合いながら小径を歩いたり、池でボートに乗ったり。

彼もまた公園に辛い思い出を残したひとり。あの日雑木林に刻んだふたりのイニシャル。自分のイニシャルだけをナイフで削って……。悲しい話です。
そんなに辛ければ来なきゃいいのに、と思うのですが、公園には不思議な魔力があってなぜか足が向いてしまう。でも、それはだいたい男。女の記憶からはきれいさっぱり消去されているのかも。

もちろん、公園に独りで来るのがすべて“失恋男”とは限らない。

♪ポケットに忍ばせた文庫本 さっきまで娘たちがいた その場所で読み始める思いは 「夕焼けの三角公園」小椋佳
娘たちが蝶の舞う様子をみてはしゃいでいる。その蝶はベンチに座った老人の肩にとまる。それを眺めていた彼はズボンのポケットから文庫本を取り出し読み始める。しかし、なぜかあの老人のことが気になる。

そうだなぁ、気候がよければ公園で読書っていう手もありますね。そういう人ってもう若くはない、かといって老けこんでもいない、20代後半から30代のサラリーマンでしょうか。となるとやっぱり日曜日。いや土曜日かもしれない。

土曜の公園といえばシカゴCHICAGOの「サダデー・イン・ザ・パーク」SATURDAY IN THE PARKがあったっけ。
7月4日の独立記念日の公園をウォッチングしている男の歌。やっぱりベンチで独り座っているのでしょうね。
日本ではつなき&みどりがカヴァーしていました。

いざベンチに座ったものの、もはや居心地がわるくなってきてます。新聞でも持ってくればよかったのかな。なにもせずにボンヤリしてるのは頭で考えるほど気楽ではありません。
興味本位で来たものの20分も経たずに退散。
男の“公園デビュー”にはまだほど遠いな。


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