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北京五輪⑨サヨナラ北京 [deporte]

ボルト.jpg

やっと北京オリンピックが終わりました。
閉会式は開会式同様、ニュースなどのダイジェストで見ようっと。

中国は予定どおりの金メダル獲得数ダントツ№1で、国内的には大大成功裏にオリンピックを終えることができたのだろうなぁ。
日本は最後のマラソンも「やっぱり」だし、金メダルの数は前回のアテネよりかなり少なかったんじゃないかな。まあ、でも金銀銅合わせて20数個獲れば充分でしょう。他の国だって頑張ってるんだし。

それにしても今回のオリンピック。終わってしまう淋しさみたいなものがまるでないんだなぁ。正直2、3日前あたりから、つまり女子ソフトが金を獲った後は「早く終わってくれないかな」なんて思ったりして。

まあ、個々の競技については面白かったしスポーツあるいはゲームの醍醐味を堪能できたので満足しているのだけれど、ゲームから離れたとき、つまりテレビのスイッチを切ったとき、なにか胃のあたりがスッキリしないのです。ハラハラドキドキした今さっきのゲームのさわやかな余韻がないんだなぁ。

それは、やはり北京、すなわち中国での開催ということに拠るものでしょう。
開催前から報道されていたチベットや新疆ウイグル地区をはじめとする、少数民族の弾圧問題をはじめ、中国政府の内外に対する高圧的な姿勢がとても目障りで。
ならば、ボイコットの意思表明をするため「テレビを見なけりゃいいじゃん」という考えもありますが、やはり4年に一度のアスリートの闘いは是が非でも見たい。

オリンピックを楽しむことが、中国の少数民族弾圧に荷担することになるといわれれば、「そういうつもりはない」と言いつつ、批判は甘んじて受けるつもりですが。

大会が終わってから言うのも妙な話だけれども、やぱぱり中国でオリンピックを開催するべきではなかったんだよなぁ。IOCは認めるべきではなかった。しかし、始まってしまいましたからね。
中国に限らず、外国との紛争を抱えていたり、国内で民族問題をはじめ内紛を起こしているような国では、治安上の問題もありますが少なくとも“平和の祭典”を表看板にしている国際的イヴェントを行うべきじゃないよなぁ。

報道によれば、各国記者に対して暴力沙汰を含め30件以上の取材妨害があったそうだし、これはIOCの委員が会見で述べていたことだけど、中国政府がオリンピック開催前から宣言していた場所限定付きの抗議活動の認可は、70件あまりの申請があったにもかかわらず1件も認められなかったって。
こんな全体主義の匂いのする場所で、平和の祭典はいかにも茶番だよなぁ。

中国には中国の事情があって、資本主義国家のようになんでもかんでもオープンにというわけにはいかない、というのは理解できるし、その中で中国はオリンピックのために最大限の“開かれた国”を国際社会に提示してみせたこともわかるけど。
でもやっぱり、そうした非民主主義地域、あるいは民主主義途上国でオリンピックを行うのは無理だよなぁ。見る方だって素直に見られないもの。

そんな思いがあったもので、感動的だった各競技の精神的消化状態が良くなく、なんとなく“胃もたれ”ぎみで、大会最終日になり「やれやれ」と思っているわけです。

最後になりましたが、今回のオリンピックのマイ・ハイライトは何といっても陸上短距離のウサイン・ボルトの快走、そして女子ソフトボールの優勝。そのほかにも印象的な試合はありましたし、素晴らしいアスリートはいましたが、この2つを見ることができただけでも、オリンピックをテレビ観戦した意義がありました。

さてと、胃薬買って来なくちゃ。


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MOMO

アコさん、どうもありがとう。

まだ故郷ですか。
暑さがぶりかえしそうですが、のんびりいきましょう。
by MOMO (2008-08-29 21:19) 

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