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Last Chance [deporte]

2006東京国際女子マラソン.jpg

 

明日は名古屋国際マラソン。
土佐礼子、野口みずきに続く、「北京行き」3枚目最後の切符の行方が決まる。
高橋尚子のラストチャンス。

心情的には高橋尚子の復活を見たい。
3年前恩師、小出監督と別れて独自のマラソンチームを結成。その年の東京国際で1度優勝したものの、次の年は3位。以後ケガなどでフルマラソンを走っていない。

コンディショニングも含めて、不振の原因を名伯楽のもとを去ったことに求める声も少なくない。
監督・コーチとアスリートとの関係は難しい。いかなるスポーツでも。とりわけ個人競技、コーチと選手がほとんどマンツーマンで向かい合う種目では。
それは高いスキルを共作するというテクニカルな作業だけではなく、それと切り離せないメンタルの潤滑な交流が重要になってくるから。いやスポーツばかりでなく一般社会における上司と部下の関係でも同じだろう。

選手が力をつけてくればくるほど、コーチングや待遇に不満が生じる。選手のわがままだけではない。コーチだって成長した選手には、その成長に見合った教え方に変えていかなければならない。成鳥を雛鳥のときと同じ育て方をしてもうまくいくはずがない。
マラソンに限らず過去に、そんなことで決別した選手とコーチたちがいかに多いことか。

高橋尚子にとっては“独立”の選択が正しかったことを証明しなければならない。それにはまず北京の切符を手にすることが第一関門となる。

ケガや体調など不安材料多々あるけれど、メンバー的にもコース的にもチャンスは大いにある。多分賢明な彼女はもっとも可能性の高いこのレースに狙いを定めていたのだろう。

 

外国招待選手は5人でいずれも28歳以上で、アッと驚く記録を出したりする若手はいない。最高タイムがケニアのキルイで2時間26分52秒というから。持ちタイムだけなら高橋をはじめ日本勢の方が断然上位。

高橋尚子にとっては過去2度優勝している相性のいいコース。とくに2000年には2時間22分台の記録(今も大会記録)で優勝し、シドニー五輪の切符を手にした。

先日テレビで中国のトレーニングから帰ってきたニュースを見たが、たしかに頬がこけていた。ハードトレーニングのためか、はたまた体調をくずしてのことか。
しかし、週刊誌が書いているような「激ヤセ」というほどではないように見えた。

気になるのは、「今度の大会は誰が勝ってもおかしくないですから……」という彼女のコメント。もともと強気な発言はしないタイプだが、それにしても、これから自分が臨むレースをそんなに客観的にとらえるとは、いささか弱気。
ただ、一般的には「自信がないときは強気、あるときは弱気」な発言をするというのが勝負師。もしかしたら、体調もピークで、相当な自信があるのではないか。
だとしたら、メンバーからみてもブッチギリで勝ってしまうかも。
そうなれば間違いなく北京へ行くことになる。

ほかでは、アテネ五輪7位の実績を持つ坂本直子。持ちタイム2時間21分52秒は、高橋に次いでナンバー2。ここ数年ケガに泣いたがこの大会に“一発勝負”で臨む。半年ぶりのレースはキビシイ。でも復調していれば当然優勝のチャンスを秘めている。

そのほか、大南敬美、原裕美子、弘山晴美も過去この大会で優勝している。このなかでは1月の大阪国際を体調不良でドタキャンした原裕美子に期待。あとは、高橋尚子の後輩にあたる堀江知佳の素質開花、小出マジックがあるかもしれない。

最後に失礼ながら競馬ふうの予想を。

◎高橋尚子
[新月]坂本直子
▲堀江知佳
△原裕美子
×キルイ(ケニア)

明日はゆっくりテレビ観戦といきたかったが、仕事が……。
なんとかエスケープしてどこかテレビのある店へもぐりこんでしまおう。


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