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『チャチャチャ』 [noisy life]


When marimba rhythm starts to play
Dance with me make me sway
Like a lazy ocean hugs the shore
Hold me close sway me more
…………
Other dancers may be on the floor
Dear but my eyes will see only you
Only you have that magic technique
When we sway I grow weak
…………
([SWAY(QUIEN SERA)] words by NORMAN GIMBEL, music by P.BELTRAN RUIZ, vocal by ROSEMARY CLOONEY, 1959)


「チャチャチャ」CHA-CHA-CHAも社交ダンスには欠かせない4拍子のリズムで、生まれはキューバ。

20世紀のはじめに流行ったダンソンというダンス音楽が簡略化され発展したもの。
「チャチャチャ」という呼び名の由来は、ダンサーの足が擦れる音からと、マラカスの音からの2説があるようです。

チャチャチャの特徴は、一般的にはチャランガという楽団編成で演奏すること。
チャランガはメロディーを担当するフルートをはじめ、複数のバイオリン、それにピアノ、ベース、ティンバレス、コンガ、グィロなどのリズムセクションで構成されたバンド。

もうひとつの特徴は、それまでインストが多かったダンソンにヴォーカルとコーラスを取り入れたこと。

そのチャチャチャを作ったといわれるのがキューバのバンドマスターであり作曲家だったエンリケ・ホリンENRIQUE JORRIN。彼が1951年に作った「うそつき女」ENGANADORA が初めて演奏されたチャチャチャ。

マンボに遅れること数年で世に出たわけですが、キューバで大ブレイク。その後世界へと広がっていきます。

1958年にはロス・エルマーノス・リグゥアル「メロンの心」EL CORAZON DE MELON がヒット。アメリカでもローズマリー・クルーニーROSEMARY CLOONEYが歌ってヒット。チャチャチャの代表的な1曲となります。また、メキシコに渡ったチャチャチャはパブロ・ベルトラン・ルイスPABLO BELTRAN RUIZ によって「キエン・セラ」QUIEN SERA という名曲に仕立て上げられます。

「キエン・セラ」は日本ではアイ・ジョージ坂本スミ子によって歌われ(二人のデュエットも)、いまやラテンのスタンダードに。他では、渡辺マリ、水原弘、ザ・ピーナッツが。また小林旭は得意の“ツイスト”で「キエンセラ・ツイスト」を。
新しいところでは、小野リサがラテンの名曲を集めたCDのなかで歌っています。

またアメリカでは「スウェイ」SWAYという題名でローズマリー・クルーニー、ジュリー・ロンドンJULIE RONDON、ディーン・マーチンDEAN MATINなどによって歌われスタンダードに。
最近ではスパイダーマン2のタイトルソングを歌ったカナダのイケメンシンガー、マイケル・ブーブレMICHELE BUBLE がデビューアルバムのなかで歌っています。また、プッシーキャット・ドールズTHE PUSSYCAT DOLLSも。
映画のアメリカ版「シャル・ウィ・ダンス」の中でも使われていたとか。

流行歌では、カヴァー、オリジナル含めて「チャチャチャ」を取り入れた歌がたくさん作られました。その数はマンボ以上かも。
古いところでは雪村いづみ江利チエミがエンリケ・ホリンをカヴァーした「チャチャチャは素晴らしい」が昭和30年に。いづみ、チエミといえばひばりも。その翌年にしっかり「ひばりのチャチャチャ」をレコーディング。昭和30年代の美空ひばりは機を見るに敏。

ほかのカヴァーでは「チャチャチャ・フラメンコ」浜村美智子、「チャチャチャで踊ろう」旗照夫、「チャチャチャはいかが」雪村いづみ、「パシート・デ・チャチャチャ」坂本スミ子など。

オリジナルも多く、「そろばんチャチャチャ」トニー谷、「チャチャチャ天国」小坂一也・中島そのみ、「二人でチャチャチャ」市村俊幸、星野みよ子、「サンパウロでチャチャチャ」大津美子、「勉強のチャチャチャ」坂本九などがあります。

また、「メロンの心(気持ち)」坂本スミ子、森山加代子、クリスタル・シスターズ、青山ヨシオとクールラティーノスらによってカヴァー。

そのほか、童謡で真里ヨシコが歌った「おもちゃのチャチャチャ」(作詞は野坂昭如)もずいぶんテレビやラジオで歌われました。
同じくこどもの歌では、昭和48年NHK『みんなのうた』で発表された、「算数チャチャチャ」も歌でルート計算ができると話題になりました。

その後、昭和61年には突如、石井明美「CHA CHA CHA」がブレイク。これはイタリアンポップスのカヴァー。

こうしてみてくると、社交ダンスでも人気だといいますし、日本人はチャチャチャが結構好きなのかも。昔から運動会などの応援で、「チャッ・チャッ・チャッ」ってやってましたよね……。

C級冗句はさておき、マイケル・ブーブレ「スウェイにのせて、映画『ニュー・シネマ・パラダイス』を彷彿とさせる素晴らしい映像を! お見事!

といいつつ画像が消されてしまったのでこんなのどうでしょう? これも同じ運命かな。


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