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アスリートも夏バテ? [deporte]

 

なんだか涼しげです。が、夏バテというか熱射病というか……。

あれは血液も煮えたぎらんばかりの数日前の猛暑日のこと。ただ「久しく食べていない」という理由だけで、月に1、2度行くラーメン店へ。
冷房の効いた店内でも汗だく。気に入りの高菜ラーメン、完食。
会計を済ませたあとの店員のひとことが気になった。
「暑いのにありがとうございました」
そうだ、こんな暑い日にラーメンなんて食べるやつはいないんだ。向かいの学生は冷やし中華だった。隣のOLはつけ麺。焼そばだってある……。
店を出てからが悲惨だった。照りつける太陽、照りかえすアスファルトの中、せっかく出かけてきたのだから、近隣を散歩とばかり歩き始めた。
なんだかやけに汗の量が多い。身体が発熱している。それでも歩き出したら止まらない。結局1時間と少しうろついて駅へ戻る。その間、自販機で飲料水を3本も。これは異常。
家へ帰っても身体の火照りと喉の渇きが収まらない。麦酒を3缶、麦茶を1リットル補給してから夕飯も食べずに布団の上に崩れ落ちた。
翌朝、目ざめたが身体がだるくて、だるくて……。

そんなヨレヨレになりながらも、しっかり見ていたのが、TBSが総力をあげてという「世界陸上」。

それにしても、はっきりいって超低調な大会ではありませんか。
とりわけ日本人は夏バテか! と突っ込みたくなるほどの不振。
初日の男子マラソンのメダル届かず(期待していなかったが)が凶兆だった。
400メートルハードルの為末、女子走り幅跳びの池田、200メートルの末続、棒高跳びの沢野、そしてハンマー投げの室伏……。すべて世界レベルの前評判(TBSの誇大宣伝)だったアスリートが全滅。唯一入賞したのが室伏で6位。
室伏以外のメダルは期待していなかったが、それにしても予選落ちとか記録なしとか内容がわるすぎる。室伏だけはわるくても銅メダル、と思ったのだが。

外国の選手でもそう。MCが「スゴイ!」を連発し、「世界記録がでるかも!」とハイテンションで煽るわりには8月31日が終わったところで世界新ゼロ。

あの気温、あの湿度。まあ、たしかに陸上をやるコンディションではないな。とりわけ長距離やマラソン、競歩にとったら“地獄の長居競技場”。
なんで8月にやるのだろう。10月の爽やかな時期にやればいいと思うのだが。やっぱり夏休みをあてこんだテレビ局の都合なのか。

それでも、記録を別にすればおもしろい競技もあった。女子のハンマー投げとか、男子の走り幅跳びは逆転劇があったし、男子走り高跳びには天才が出現したり。
今日チラチラ見ていた男子50キロ競歩もドラマチックだった。日本人トップの山崎選手が誘導員のミスで1周残してゴールイン。そのまま倒れ込み、担架で運ばれた。完走ならず棄権扱い。朦朧の中で知らされた本人の気持ちは……。
優勝したのが伏兵のディークス。ゴールの瞬間、感極まり喜びの爆発を抑えて歪ませた顔の表情がよかった。でも、やっぱりこのコンディションでは過酷すぎるレース。

しかし、もともと好きなのは中距離。男子1500メートル。
100、200メートルは勝負が早すぎるし、かといって5000だの10000メートルだと、途中冷蔵庫をあさりにいったり、裏番組を見たりで緊張感にかける。その点、3分半ほどで決着がつき、その間に何度か駆け引きがあるこの距離の見応えがいちばん。
勝ったラガトも強かったけど、追い込んで2着ののラムジはさすがでした。
80年代にはセバスチャン・コーとか、サイド・アウィータなんていうスーパーマイラーがいたものだ。それはともかく。

今ちょうど男子4×100メートルリレーの決勝。予選で3位の記録だった日本は予想どおりの5着。それでも予選に続く日本記録なら大健闘。でも、世界記録は不発。日本記録でハイテンションのアナウンサーの声が空しかった。
残されたメダルの期待は明日、最終日の女子マラソン。過酷だよなこの暑さが続くとしたら。女子20キロ競歩で10位だった川崎なんてゴールの後吐いてたもの。これが42キロとなると……。

くどいようだけど、やっぱりこの時期に陸上はないな。これが小学校中学校の運動会だったら、父兄が大反対するよ、きっと。それでなくても誰もが夏バテぎみなんだから。


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