『夏の歌⑥Under the Boaｒdwalk』 [noisy life]
Oh when the sun beats down and melts the tarup on the roof
And your shoes get so hot you wish your tires feet were fire proof
Under the boardwalk down by the sea
On a blanket with my baby's where I'll be
…………
([UNDER THE BOARDWALK]渚のボードウォーク words and music by ARTIE RESNICK & KENNY YOUNG, vocal by THE DRIFTERS, 1964)
１９５９年にデビューしたドゥワップグループ「ドリフターズ」の曲。といっても、ドリフターズが活動を始めたのは１９５３年。たいしたヒットもでないまま、なんと１９５９年のコンサートで、前座をつとめたファイブ・クラウンズという同じドゥワップのグループにその名前を取られてしまったそうです。もちろん権限のあるプロデューサーがやったことなのですが。そのときの新グループのリードヴォーカルが「スタンド・バイ・ミー」STAND BY ME で知られるベン・Ｅ・キングBEN．E．KING。
ところが、結成から１年も経たずにベン・Ｅ・キングはギャランティの問題で脱退。在籍していた間に吹き込んだ何曲かがその後、ヒットするわけです。
初のナンバーワン・チャートは「ラストダンスは私に」SAVE THE LAST DANCE FOR ME 。しかし、日本人にとってこの曲はフランス経由で知られるようになった曲。そういう意味ではドリフターズはあまり知られていなかったグループでした。
そんななかで唯一リアルタイムで知られていたのがこの「渚のボードウォーク」UNDER THE BOARDWALK 。ほかにも「ダンス・ウィズ・ミー」DANCE WITH ME、「ジス・マジック・モメント」TIHS MAGIC MOMENT などスタンダードポップスがいくつもありますが、いずれも日本でよく知られるようになったのは７０年代以降。。
ボードウォークはアメリカの海岸で見られる板敷きの散歩道。
海辺の夏を満喫している恋人たち。“気怠いしあわせな夏”なんて言葉が、この歌を聴いていると浮かんできます。
「渚のボードウォーク」は日本の歌手のカヴァーも何曲か聴いたことがあります。柳ジョージは声も歌唱もソウルフルなので、いかにもという感じで聴けます。ちなみに柳ジョージは「ラストダンスは私に」もカヴァーしています。いずれも原語で。
それより面白いのが憂歌団。
♪ まぶしい風の中 君は眠るよ 灼けた肌を やさしく抱かれて UNDER THE BOARDWALK ……
と木村充揮が日本語の詞で歌っています。憂歌団のこの歌を聴いていると、江の島や逗子あたりの海水浴場での昼下がりの情景が浮かんできます。
他では荻野目洋子と野田幹子のカヴァーを聴いたことがあります。どちらも日本語詞。ちなみに荻野目洋子もまた「ラストダンスは私に」もカヴァーしています。まあ、こういう可愛い「渚のボードウォーク」もあってもいいかなと。
かつてのラッツ・アンド・スターやキング・トーンズは演っていたのかな？ まあ、ありがちですね。聴いてみたいのは男だったら、やっぱりサザン・オールスターズ……あたりまえすぎるかな。だったら奇を衒って山下達郎などは？。女だったら和田アキ子。これもあたりまえか。なら、キム・ヨンジャに演歌風で。
かなり脱線したようで……。
イギリスのシャドウズも、もともとはドリフターズという名前でしたね。
でも、このドリフターズからクレームが来て、シャドウズになったとか・・・。
日本のドリフターズには抗議は来なかったんでしょうか?
そういえば「ラストダンスは私に」と「さよならはダンスの後に」
全然別の曲なのに、番組作っていた頃、間違えたことがありました。
どっちがどっちだったかわからなくなったのです（＾＾；
いまは間違えません。
by Ma-toshi (2007-07-12 20:52)
そうですね、たかしクリフ・リチャードのバックバンドでしたよね。アメリカのドリフターズからクレームがきて改名したとは知りませんでした。｢SPRING IS NEALY HERE」,とか「APACHE」なんかいいですよね。日本ではベンチャーズの影に隠れてしまいましたが。
「ラストダンス―」と「さよならは―」、日本人と西洋人の女心の違いがわかって面白いですね。
by MOMO (2007-07-13 22:52)