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『ジルバ①』 [noisy life]


The warden threw a party in the country jail
The prison band was there, they began to wail
The band was jumping, now the joint began to swing
you should've heard those knocked down jailbird sing

Let's rock, everybody let's rock
Everybody in the whole cell block
Was dancing to the jailhouse rock
…………
([JAILHOUSE ROCK] words & music by JERRY LEIBER, MIKE STOLLER, vocal by ELVIS PRESLEY, 1957)

「ジルバ」はダンスの種目で英語表記はJITTERBUG。そのまま読むと“ジタバグ”。“ジ”しか合ってないじゃん、というなかれ。英語で発音すると確かに「ジルバ」と聞こえるのです。それはともかくジタバグは元々“酔っぱらい”というスラング。それが、スイングが大流行した1930年代、それに合わせて踊る人たちを揶揄もこめて“ジタバグ”と呼び、彼らのダンスも“ジタバグ”つまり「ジルバ」と呼んだのです。あまりにも熱狂的に踊り、ときには演奏の邪魔をするため、バンド・マンたちには不評だったようです。
JITTERBUGのつく歌で聴いたことのあるのは、「G.I.ジャイヴ」G.I.JIVE でしられるルイ・ジョーダンLOUIS JORDAN「ダグ・ザ・ジタバッグ」DOUG THE JITTERBUGファッツ・ウォーラーTHOMAS "FATS" WALLER 自作自演の「ジタバグ・ワルツ」JITTERBUG WALTZ

十年以上前になりますか、「スイング・キッズ」という映画がありました。第二次世界大戦時下のドイツ、ハンブルグが舞台の青春映画。スイング・ジャズに青春を燃やす若者たち、いわゆるジタバグですね、彼らが、やがて戦争によって友達を、ジャズを、自由を奪われていくというストーリー。夜な夜なホールで繰り広げられるスイングに乗った若者たちのダンスが最高。もちろん踊りはジルバ。「シング・シング・シング」SING! SING! SING! 、「素敵な貴方」BEI MIR BIST DU SCHOENなど当時流行のスイングを演奏する楽団に合わせ、主人公の男女が、まるで迫り来る暗黒の時代に怯え、抗うようにジルバを踊り狂います。
いつの時代であれ、どこの場所であれ、若者は音楽とダンスに熱中するもの。この映画を観たのは、たしか40を過ぎた頃。10代のころを思い出すとともに軽い羨望を感じたものでした。そういえば20代の頃に観た映画「アメリカン・グラフィティ」でも、ダンスパーティで学生たちがジルバやチークダンスを踊るシーンがありましたっけ。
このジルバという踊り、スイングだけでなく、ロックンロールや8ビートのブギウギにも最適。オールディーズ番組で「監獄ロック」JAILHOUSE ROCK「ロック・アラウンド・ザ・クロック」ROCK AROUND THE CLOCK の演奏が始まると、リーゼント野郎とポニーテール娘に扮したバックダンサーが踊るのは決まってジルバ。


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deacon_blue

☆ ジルバ→烏帽子岩。。。いやいやワンパターンだなあ,我ながら(^^;)。
by deacon_blue (2007-05-17 22:07) 

MOMO

いやあ頭を掻くのはわたしの方で、
明日書くつもりの雑文はまさにお察しのとおりでして……。

どうも見透かされてしまったようです。
by MOMO (2007-05-17 22:28) 

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