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『雑音』 [noisy life]


I was standing by my window on the cold and cloudy day
When I saw that hearse come rolling for to take my mother away.
Will the circle be unbroken by and by, Lord, by and by
There's a better home(land) a-waiting in the sky, Lord, in the sky.
Undertaker, undertaker, undertaker, please drive slow
For the body that you are carrying, Lord, I hate to see her go.
Well, I followed close behind her, tired to hold up and be brave
But I could not hold my sorrow when they let her in the grave
([WILL THE CIRCLE BE UNBROKEN]永遠の絆 words & music by A. P. CARTER, vocal by THE CARTER FAMILY, 1935)

亀田-ランダエタ2は、予想どおり亀田の勝ち。嶺をめざし山道を登っていくボクサーと下っていくボクサーの違い。
相手が無能な挑戦者だったとか、亀田にチャンピオンとしてのファイティングスピリットが欠けていたなどなど批判されるべきことはいくつかあるが、それでも前回の“劣勢”を覆して、ポイントアウトしたのだから、賞賛すべきだと思う。最後に彼自身、リング上で涙ながらに語っていた諸々のプレッシャーに打ち勝ったことがなによりも立派。ただ、ボクシングの世界タイトルマッチとしては見るべきものがほとんどない凡戦だったことは言っておくべきだと思う。

もはや興味は、今後のマスコミの対応。あれだけ持ち上げ、あれだけ落とし、叩いたあとを受けてのこの結果。はたしてどうする? 亀田の「どんなもんじゃい!」に対して、マスコミは反応しなければならない。

聞くところによると、ボクシング業界人の9割は亀田(とくに父親)がキライだそうだ。しかし、業界に与える効果を考えると、あまり強く締め付けることもできないとか。ようやく名実ともに世界チャンプとなった亀田。これからどういう姿勢(どのみち親父の姿勢なのだが)でファンに、および業界にアピールしていくのか。

わたしの知り合いの元チャンプは亀田親子に「日本の父親の原風景を見た」と言っていた。己の息子をあそこまで厳しくシゴキ、外圧にたいしては腕力にかけても守ってみせる。そしてその姿に息子は感謝の涙を流す。たしか、なつかしい父親像がそこにあるのかもしれない。ただ、わたしなどは、そういう固い絆で結ばれた親子、いや父子の光景に違和感を憶えてしまう。彼ら(三兄弟)の年頃には徹底的に父親に反抗し、家をでることでその解決をはかった人間にはおよそ信じられないファミリーなのである。あそこまでの父子の調和ぶりに対して、その元チャンプは「母親がいないからじゃないか」と言った。それがあたっているか否かはわからないが、たしかに、ファミリーが一致団結するのは、共通の外敵が存在するか、あるいは何かが欠乏していて、それを補うためだという捉え方は理解できる。


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