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『けんか』 [noisy life]


♪ けんかしちゃった まだ怒ってるの(女)
  さっきごめんね(男) もういいのよ(女)
  初めてのケンカ

  心じゃとっくに許したくせに
  なんだかとっても悔しくなっちゃた
  アーアーア
  けんかよそう(男) もうしないわ(女)
  約束ゆびきり
(「けんかでデイト」訳詞・みナみカズミ、曲・E.McDUFF, B.SMITH, O.COUCH、歌・田辺靖雄、梓みちよ、昭和38年)

「バカヤロー!」
今朝、電車の中で中年男の怒鳴り声。年に何度かはこういうnoiseを聞きます。混んでる車中、からだのどこかがぶつかったのでしょうか。相手が賢明な“無抵抗主義”だったようで、けんかにならずにすみました。場合によっては罵り合いになったり、次の駅で“決闘”なんてケースもあります。朝からそんなにエネルギー使っちゃって……なんて思うのですが。ささいなトラブルが傷害や殺人の事件になってしまうことは、新聞やテレビがたびたび報道しているとおりです。足を踏んだ、肩が触れたで殺されるのは割りが合わないのはもちろん、そんなささいないきさつで懲役?年というのもばかばかしい話。冷静に考えれば分かることも、いったん頭に血が上るとねえ……。
親子げんか、兄弟げんか、夫婦げんか、恋人同士のけんか、友だちとのけんか、職場でのけんか。だれでもけんかと無縁ではいられない。けんかや諍いのない世界って一見住みやすそうだけど、きっと退屈なんだろうな。しかし、けんかもエスカレートしていくと、いきつくところは……ねえ。腹八分目、いや六分目ぐらいでやらなくちゃ。国同士でもおなじこと。
♪ 核実験よそう もうしないわ
  約束ゆびきり
なんて、むりか……。
北島三郎の「喧嘩辰」は、♪ころしたいほど 惚れてはみたが…… と「男はつらいよ」第一作で寅さんとマドンナの光本幸子が歌っていました。だいたい、“喧嘩にゃ強いが女にゃ弱い”というのが演歌に出てくる渡世人のステロタイプ。
ポップスになると、ふたりの男友達から思いを寄せられるという乙女ごころを歌った河合奈保子の「けんかをやめて」(作・竹内まりや)。いしだあゆみの「喧嘩のあとでくちづけを」は、ケンカをしてもやっぱり好きという女ごころを歌ったもの。海援隊にも「けんかエレジー」が。これは、あの鈴木清順監督の名作「けんかえれじい」とは無関係。昔、親友に譲った女性が不幸なのを見ていられず、その親友に喧嘩を売る男の話。
そのほか思いつくのは、女に出て行かれる「勝手にしゃがれ」(沢田研二)。クルマの中にその歌が流れていたという山口百恵の「プレイバックpart2」。クルマが接触して、女性ドライバーが「バカにしないでよ、そっちのせいよ」と大声を出すというのがユニーク。


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