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『汽車の音』 [noisy life]


♪ Choo Choo train a chuggin down the track,
gotta travel on never comin' back, Woo-oo
Gotta one way ticket to the Blues
Bye bye love my baby leaveth me ,
now lonely tear drops are all that I can see, Woo-oo
Gotta one way ticket to the Blues

I'm gonna take a trip to lone some town,
gonna stay at Heart break Hotel
A fool such as I there never was
I cry a tear so well
……
「ONE WAY TICKET」(words & music:HANK HUNTER, JACK KELLER, vocal:NEILE SEDAKA, 1959)

今、列車の走る音が聞こえてきました。家から2,300メートル離れたところにJRの高架があります。どういう加減か、時たま聞こえきます。風のせいなのか、周囲の雑音が途絶えたしじまなのか不明ですが、聞こえるときと聞こえないときがあるのはたしか。真夜中に聞こえるのは間違いなく貨物列車。

 

昔は高架ではなく、土手でした。そこを蒸気機関車や貨物列車が走ってました。踏切もあって、何年かに一度ははねられる人がいたり……。子供たちは土手に登って、汽車の煙に追いかけられたり、貨物列車の貨車の台数を数えたりしたもの。100台を越えるとうれしくなり、20台ぐらいで終わるとがっかりして。いま思えば、なんてことはない“遊び”です。それでも不思議なもので、今でもたまに、駅のホームを貨物列車が走り抜けると、無意識で数を数えてしまったりして……。

今ほどスピードアップされていない昔、汽車での移動はたいへんなことでした。飛行機などは金持ちしか乗れなかった。人間が遠くへ行ったり、帰ったり、逃げたりするときは汽車。そこにはドラマがありました。汽車や駅がしばしば流行歌のローケーションに使われるのはそのため。

 

汽車の窓からハンカチふりながら「高原列車は行く」、上りの急行がシュッシュラシュと行っちゃって「僕はないちっち」。就職列車が着いたのは「ああ上野駅」だし、汽車は行く汽車は行くのは「修学旅行」。ほかにも「哀愁列車」や「赤いランプの終列車」もあった。また1960年代のカヴァーポップス「トレイン3部作」といえば、「恋の汽車ポッポ」「恋の片道切符」「恋の一番列車」。そのほか、恋人を駅に残して汽車に飛び乗ったのは「喝采」だったし、浮気をした恋人のママに会って告げ口をするために乗ったのは「ルージュの伝言」でした。

それ以外でも、栄光に向かってどこまでも走って行くのが「TRAIN TRAIN」。切符のいらない不思議な「恋の列車はリバプール発」、踏切のそばのコスモスを揺らして走りすぎる貨物列車を見送ると「思えば遠くへ来たものだ」。そういえば「Choo Choo Train」なんてのもありました。

洋楽にも汽車、列車を歌った歌は多い。思わずからだが動き出す「SOUL TRAIN」(THE THREE DEGREES)、シーナ&ロケッツもカヴァーしている「TRAIN KEPT A ROLLIN'」(YARDBIRDS)、日本限定ヒットの「THE TRAIN」(1910 FRUITGUM COMPANY)。カントリーからロックまでほんとに“TRAIN SONG”は尽きません。

なかでも聴いた回数の多さではDUKE ELLINGTONの十八番「TAKE THE "A" TRAIN」。OSCAR PETERSONのピアノもいいし、SARAH VAUGHANのボーカルもいい。美空ひばり、これががまたイカしてる。
ただ、"A" TRAIN というのは、夜行列車かなにかと勝手に想像していたら、なんとニューヨークの地下鉄のことだとか。なあ~んだ。


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