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『カラス』 [noisy life]


街の酒場で 酔いしれた女に
声をかけてはいけない
どんなにあんたが 淋しいときでも
昔あんたが 恋した人に似ていても
声をかけてはいけない
(「翔ばないカラス」詞・真崎守、曲・浅川マキ、歌・浅川マキ、昭和48年)

今日はカラスの鳴き声がうるさかった。昼間ならまだしも、夜中に狂ったように数羽でクァークァーやることがあります。あれと暴走族の爆音はは安眠妨害、堪りません。そういえば、数日前通りの真ん中に原形をとどめないカラスの屍体が。堅い木の実をクルマに潰させようとして舞い降りたところをグシャ。都会慣れしすぎたカラスの悲劇かも知れません。ひとごとではありません。むかしに比べると人間とカラスの距離が近くなりすぎてるのでしょうかね。数メートル前でゴミを漁っていたり、目の前を飛翔するなんてことは以前はなかったもの。ヒッチコックの「鳥」ではあるまいし。
カラスと黒猫は凶兆の二大動物。それに敢然と立ち向かう“クロネコヤマト”はエライとも思わないが、とにかく気の毒な動物二種類。

そんなわけでシンパシーをこめてカラスの歌。
邦楽のカラスの歌は多い。タイトルに“カラス”がつく歌だけでも600曲以上あるそうです。すぐ思いつくのが「七つの子」や「からすの赤ちゃん」など童謡。今の若い人は知らないかも。8年前に流行ったのが堀内孝雄と中澤裕子の「カラスの女房」。そのほか小林旭の「からす」、八代亜紀の「カラス」もある。演歌に多いのかというとそうでもない。ロッケンローラーやフォークシンガー(いますか?)も好きな鳥のようです。
「カラス」はNOKKO、ANARCHY、長渕剛、山崎ハコ、新井英一、三上寛、大塚博堂、さらには加山雄三まで歌っている。モテモテです。なんでこんなに嫌われ者のカラスがもてるのか。嫌われ者だからもてるのかもしれません。
その他タイトルには出てこないが、歌詞に出てくるものもある。たとえば、
♪カラスの野郎どいていな トンビの間抜けめ気をつけろ 
という「ダイナマイトが150トン」(小林旭)。これはいいです。カラスに感情移入してないところが。
洋楽のカラスの歌はあまり聞きません。ERIC ANDERSENに [WILD CROW BLUES]というのがありました。ジャズのスタンダードでHELEN MERRILLやSARAH VAUGHANら多くのシンガーが歌っている[BYE BYE BLACKBIRD]というのがありますが、このBLACKBIRDはカラスではないのでしょうか。カラス以外で黒い鳥というと……。


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鳩とか・・いや黒くはないか。

すいません。

うちの近所のゴミ置き場にもカラスの集団が並んでたりします。スズメとかだったらかわいらしいけどさすがにカラスは怖いです。
集団で動く時もあれば独りで生きていこうと小さい頭で必死に知恵を絞るときもある。その姿が時に孤高のようなものを感じさせます。きっとロックンローラーとかもそういう姿に憧れるのかもしれませんね。
by (2006-10-02 20:42) 

MOMO

アコさんお久しぶりです。
niceとコメントをありがとうございます。
そう、わたしもカラスの集団とすれ違うとき、いつも襲われて「カラスに殺された人間」の第一号になるのではないかとビクビクしています。足音を忍ばせたり、目を合わせないようにしたり。“ネット作戦”でゴミあさりがままならなくなったカラスは我慢の限界、キレかかっています。キレたカラスほど恐いものはありません。お互いに気をつけましょう。
by MOMO (2006-10-03 22:22) 

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