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●三つの歌 秋はフォルクローレ [day by day]

●三つの歌 秋はフォルクローレ

ウニャ・ラモス.jpg

ようやく秋になりました。
長時間歩いていても汗をかかないし、日向の道で建物の陰を探すこともないし。

秋は空が、青空が美しい。
そんな清涼な空を見ていると、脳内蓄音機から聴こえてくるのはなぜかは知らねどフォルクローレ。
「花祭り」や「コンドルは飛んでいく」に代表される南米の民族音楽。

 

そんなフォルクローレを3曲。今回はすべてインストで。

まずはじめは、昔よく聴いていたロス・インカスの「カラウアジョの思い出」
ロス・インカスはアルゼンチーノを中心とした民族楽団で、今はしりませんが、当時(っていつよ?)はヨーロッパで活躍していたとか。
「カラウアジョの思い出」の元歌はペルーの民謡で、カラウアジョとはペルーの村あるいは地域の名前だとか。

当時の(またですが)レコードの解説にはカラウアジョの場所は不明と書かれていました。誰も知らない「村」とは。
もしかしたら桃源郷なのかも。
そこへ迷い込んだ男が、まるで竜宮城の浦島太郎よろしく、悦楽の日々を過ごし、やがて生まれ故郷へ戻ったが、カラウアジョのめくるめく日々が忘れられず、再び訪ねてみたが二度とたどり着くことはできなかった。

そこで男は、カラウアジョの黄金の日々をいつまでも記憶に留めようと、旋律として残した。

なんて、空想を呼び起こすような曲です。チャランゴとケーナの調べが美しい。

2番目は、フォルクローレの代表的な楽器のひとつ、ケーナの1曲を。

ケーナといえば、日本ではウニャ・ラモス。
ウニャ・ラモスといえば彼の作でもある「灰色の瞳」ですが、今日はこれもファンにはおなじみの「忘却の種子」という曲を。

印象的なタイトルの意味はわかりませんが、ライナーノーツにはウニャとギタリスト、ラミレス・トーレスとの合作で、タキラリというリズムの曲だとか。ボリビアではダンス音楽としても人気だとも。

最後は、パラグアイを中心にフォルクローレで多用される楽器「アルパ」の演奏で。

日本のアルパの草分けといえば亡くなられたチコ本間。
「コモエスタ赤坂」や「別れても好きな人」で知られるロス・インディオスに在籍していました。ちなみに、ロス・インディオスは元来アンデス音楽のバンドだったそうです。

かの名作、名曲である「八月の濡れた砂」のイントロや間奏でアンニュイな雰囲気を醸し出しているアルパの調べはたしか、チコ本間の演奏だと記憶しています。

そのチコさんの弟子でいまや日本のアルパの第一人者といえるのが、ボリビア生まれのルシア塩満。

その代表的なフォルクローレといえば「鐘つき鳥」や「カスカーダ」。
ですが、ひねくれ者のわたしは「八月の濡れた砂」を聴いてみたい。
しかし、残念ながらYOU-TUBEにはない(彼女のCDには収められています)。

そこで、体操の白井健三クンには及びませんが、2回ひねりの荒業を。

その結果がジャズピアニストの松岡直也がつくった名曲「薔薇ホテル」

ところで、毎年秋口に香ってきたキンモクセイはどうなっているのでしょうか。
もう終わっている? これから?
それとも去年の夏に引っ越したので、今いるところがキンモクセイの匂わない環境なのかな。
どちらにしても、束の間の秋が来ていることには変わりはないのですが。


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toty

ほぼ毎日伺って、再開はいつかなと思っていたので、
今日のフォルクローレ、嬉しく読みました。

知人がフォルクローレの演奏をしているので、
彼らの音色を思いながら。

金木犀はちょっと前、咲いていましたが
二つ前の台風の頃、全部散ってしまいました。
by toty (2013-10-28 02:21) 

MOMO

ごぶさたしておりました。

“留守”をしている間に足を運んでいただき、恐縮しております。

環境が変化しまして、なかなか時間がとれない状況なのですが、これから「月二」をめざしていこうかなと思っております。

そうですか、やっぱり金木犀は終わっていたんですね。やっぱり変な秋だな、今年は。

あらためまして、気にかけていただきありがとうございました。
by MOMO (2013-10-28 18:01) 

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