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[香水] [ozolagnia]

 

♪ 貴方の面影 忘れはしない
  シャネルの香りは 今も残る
  恋 消えた恋 帰らぬ昔の日よ
  恋 燃える恋 今でも心は熱い
  愛していたのに 愛していたのに
  ジザベル ジザベル ジザベル
  貴方はいない
(「愛しのジザベル」詞:なかにし礼、曲:鈴木邦彦、歌:ザ・ゴールデン・カップス、昭和42年)

匂い、こればっかりは好みの問題で、ある人には歓迎されるが、他の人には嫌われるというものもある。一般に好感を与えるはずの香水でも、種類や人によっては鼻をつまみたくなるようなものだってある。

香水やコロンはつけたことがないので、その名前も知らないが、要するに香料をアルコールに溶かせたものであることはわかる。そして、その香料が、ムスクのような動物性とフローラル系などの植物性(無機質のものもあるのかな?)があることも。
実際に街ですれ違ったり電車の中で漂ってくる香水でも、思わず振り向きたくなるようなものもあれば、トイレの消臭剤とそう変わらないものもある。後者の場合、電車の座席などの隣に座られて長時間、それもかなり強い匂いを嗅がされたときは鼻栓をしたくなる。これは多分、身につける量の問題だろう。
自分ではつけないからといって、女性はもちろん男が香水をつかうことに顔を蹙めるつもりはない。香水は体臭を消す効果ばかりでなく、異性を惹きつける目的もあるのだから、いってみれば化粧のひとつで、それを否定するつもりはない。。わたしだって高校時代にはMG5だのバイタリスだのという整髪料をすすんで使っていた。あれだって、かなり強い香料の匂いがしたものだ。「香水はどうも、石鹸の匂いのする娘がいい」などと言っても、石鹸にも香料が入っているし、髪の匂いもたいがいは香料の入ったシャンプーの匂いのことだろう。ナチュラルではない。

シャネル№5はマリリン・モンローの“ナイトウエア”として有名になった。だいたい香水というとシャネルと答えるのは、年がわかろうというもの。わたしもだが。ただ、今はシャネルの人気はさほどでもなく、ブルガリだのフェラガモだのというブランドが人気だということである。
たまにエレベーターにひとりで乗り込んだとき、直前に降りた女性の香水の残り香が漂っていることがある。あれはなかなかいい。年齢は、髪形は、服装は、体型は、身長は……とミステリアスで想像力をかきたてる。

「愛しのジザベル」のように流行歌で香水のブランド名が出てくる歌はあまり聞かない(わたしだけかも)。それでもシャネルは「香水と煙草」(フランク永井)「ベッドで煙草を吸わないで」(沢たまき)などで出てくる。ブランド名どころか“香水”という言葉もあまり聞かない。♪フランス香水 チョコレート(「東京キッド」美空ひばり)、♪口紅も香水もつけないで(「すずめの涙」桂銀淑)、♪香りの抜けた香水みたい(「傷だらけの軽井沢」ブレッド&バター)。コロンは♪女のつけぬコロンを買って(「悪女」中島みゆき)、♪ぼくの知らないコロン(「硝子の少年」kinki Kids)で出てくる。そのほか、「あなたの匂い」とか「残り香」とか「移り香」なども不特定の香水だろう。


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コメント 2

香水って買うとき悩みますよね。自分が「コレだ!」って香りに辿り着くまで色々考えすぎたりします。

「これあの子の匂いだ」とか、それこそ「あの子の家のトイレの匂い」とか(笑)。

香水選んでる時が実は1番人のことを考えてる時間なのかもしれませんね。
by (2007-02-28 21:15) 

MOMO

アコさん、ありがとう。
なるほど。未知の世界ではありますが、ひとつの匂いに固執する人や、ちょくちょく変える人など、いろいろなんでしょうね。カップルで香水つかう人たちはどうなんでしょう。おそろいじゃつまらないし、かといって、ふたつの匂いがバッティングして悪臭になっても困るし……。
by MOMO (2007-02-28 21:57) 

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