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『原爆』 [noisy life]


♪ ふるさとの街焼かれ 身よりの骨うめし焼土に
  今は白い花咲く あゝ許すまじ原爆を
  三度許すまじ原爆を われらの街に
(「原爆を許すまじ」詞・浅井石二、曲・木下航二、昭和29年)

とうとう“暴れん坊将軍”がやってしまいました。
地下実験の爆音は耳には聞こえてこなかったけど、脳みそを四散させんばかりの勢いで頭蓋骨に衝撃が走りました。

“世界の問題児”が何を考えているのか計り知れませんが、願わくばアメリカが実力行使をしませんように。イラクのことを考えたらやりかねないもの。そんなことしたら、日本も尻尾を振って着いていくんじゃないのかな。三度目の朝鮮半島出兵なんて……。そうなると手負いの獅子は核爆弾のボタンを押しかねない。何処へ?。中国、ソ連は半同盟国。隣の韓国は同民族。ならば残る国はひとつ。タタタ、タスケテクレ……。

とにかく、くれぐれも話し合いで解決してくださいね。「それができれば苦労はない」なんて言わないで。ミサイルを落とすことが経済活動でもあるアメリカのいいなりにならず、頭をつかってくださいね。考えてくださいね。それが政治家の仕事なんですから。

「原爆」の歌や楽曲などそうはないだろうと思ったら意外にありました。「原爆犠牲者への追悼歌」とか「原爆小景」「原爆ドームの歌」「原爆で死んだ母と子」「原爆の子」「原爆悲歌」などたくさんあります。なかでも知られているのは上記の「原爆を許すまじ」。「原爆許すまじ」という歌もあるのでややこしい。

「原爆を許すまじ」は原水爆禁止運動のテーマソングのような歌で、運動が盛り上がった昭和30年代には労働組合や市民団体でよく歌われました。いまでも8月6日、9日には当然歌われています。当時ワルシャワで開かれた青年学生友好祭のコンクールで2位に入賞したそうで、作詞の浅井石二は生粋の労働者、作曲の木下航二は都立日比谷高校の先生と二人とも音楽のスペシャリストではありませんでした。木下航二は他に労働歌「しあわせの歌」の作者でもあります。レコードは松平晃の歌で吹き込まれたようですが、残念ながら未聴。

わたしが初めてこの歌を聴いたのはずっとあとで、ピート・シーガーのアルバムに入っていました。たどたどしい日本語だったので、
♪ふるさとの街灯り 身よりの骨埋めし赤土に……
と聞こえ、しばらくそう覚えていました。正確な詞がわかったのはさらに後のこと。風化させないために年に1度でも2度でもいいから歌い継いでいってもらいたいものです。

核実験はたしかに大変なnoiseですが、もうひとつのnoiseが耳からはなれません。
総理大臣も官房長官も、同じ調子で猛抗議。「断じて許さない」「断固制裁を」「全責任をとらす」とまあ、威勢がいい。日本ていつからそんな声高にものを言う国になってしまったのでしょうか。いわば相手が「○○に刃物」なのかもしれないけれど、国のトップのかくまで好戦的な言葉は聞いたことがありません。大日本帝国ならいざしらず。

「美しい日本」の実態が図らずも見えてきました。


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