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『落葉の音』 [noisy life]


♪ 雲が流れる公園の
  銀杏は手品師 老いたピエロ
  口上は云わないけれど 慣れた手つきで
  ラララ ラララ ラララ……
  カードを捲くよ
  秋が往くんだ冬が来る
  銀杏は手品師 老いたピエロ
(「公園の手品師」詞・宮川哲夫、曲・吉田正、歌・フランク永井、昭和33年)

もう10月。無謀にも半袖で出かけてしまいました。なんとか“同類”がいないかと探しましたが、雨のせいもあってみんな長袖。そりゃそうだ。しょうがない。
いつも駅に行くまでに公園を二つ横切っていきます。いよいよ落葉が盛りに。サクサクサク。黄色や茶色の落葉を踏みしめる音を聞くと、あらためてやっぱり秋なんだ……と思います。

「落葉」や「枯葉」の歌というと、どこかもの悲しいイメージがあって演歌の“お得意さん”のような気がしますが、あまり聞きません。雨や雪は演歌に欠かせない“小道具”ですが、枯葉や落葉はどうも相性がよくないようです。歌詞の中にはあるのかもしれませんが、ポップス系のほうが多い気がします。

GSならタイガースの「落葉の物語」やヴィレッジシンガーズの「落葉とくちづけ」。フォークでは「風と落葉と旅人と」(チューインガム)、「落葉の季節」(ザ・リガニーズ)、「枯葉のシーズン」(イルカ)、「風」(シューベルツ)、「冬が来るまえに」(紙風船)。ポップスでは「落葉が雪に」(布施明)「終着駅」(奥村チヨ)「学生街の喫茶店」(ガロ)、「恋人よ」(五輪真弓)、「ルビーの指輪」(寺尾聡)、「想い出の九十九里浜」(Mike)、「枯葉のうわさ」(弘田三枝子)などなど。

洋楽では、かの有名な「枯葉」AUTUMN LEAVES でしょう(実は他に知らないのです)。「枯葉」は、それこそ本家本元のシャンソンから始まって、ポップス、カントリー、ジャズ、イージーリスニングと様々にアレンジされて歌い、演奏されています。
イヴ・モンタンやジュリエット・グレコのシャンソンもいいですが、やっぱりジャズ。この曲を“ジャズ化”したマイルス・デイビスもいいですが、ウィントン・ケリー、ビル・エヴァンス、レイ・ブライアントのピアノが泣かせてくれます。フランク・シナトラ、パティ・ペイジ、サラ・ヴォーンのヴォーカルも、これまたジンと来る小島の秋です。

冒頭に紹介した「公園の手品師」は、昭和30年代の歌謡曲ですが、詞もしゃれていますし、メロディーもメジャーチューンで湿っぽくなく、どことなくシャンソンの香りがしてなかなか聞かせてくれます。宮川哲夫は「霧氷」でレコード大賞を獲っている作詞家。他では「街のサンドイッチマン」「湖愁」「東京ドドンパ娘」「美しい十代」など。


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