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●カラオケで抒情歌 [day by day]

ビルマの竪琴195602.jpg

忘れてしまわないように、抒情歌をもう一度。

子どもの頃に覚えた歌っていうのは、どれもこれもフェヴァリットソングです。

前回あげた歌以外でも、思いつくままに書きつらねると、

ふるさと
椰子の実
朧月夜
故郷の廃家
みどりのそよ風
みかんの花咲く丘
海(♪松原遠く)
花嫁人形
春の日の花と輝く
雨(♪雨がふります雨がふる)
灯台守
花(♪春のうららの)
叱られて
しゃぼん玉
旅愁
赤とんぼ
故郷を離るる歌
あの町この町
この道
カチューシャ
行商人
埴生の宿
追憶
夏の思い出
小さい秋みつけた
夕日(♪ぎんぎんぎらぎら)
おお牧場はみどり
おおブレネリ
静かな湖畔
別れ  (♪さらばさらば わが友)

キリがないのでこの辺で。
タイトルはやたら出て来るのにね。

で、こうした歌を聴いたときに懐かしい歌詞、旋律とともに甦ってくる映像があります。
いちばん多いのは、小学校、中学校の音楽の授業風景。
当時の級友の顔もあるし、先生も昔のままで浮かんでくる。
「行商人」なんか、校庭のフォークダンスの光景が。

だいたいは合唱としてうたった歌。
ソロでうたうこともなくはなくて、教室ではなくて家や外ではときどきうたってました。
憶えているのは、小学校の帰り道。

小学校1、2年は大田区に住んでいたのですが、3年になって寅さんの町・葛飾区へ引っ越しました(柴又ではなかったけど)。
とにかく驚いたのが、鉄の町からいきなり一面の田園風景。まるでテレポートした気分。堆肥の匂いには慣れるまで少し時間がかかったけれど、風景は新鮮で楽しかった。白鷺が飛んでたり、青大将が飛び出したり。かえる、どじょう、雷魚、ザリガニなんかうじゃうじゃ。おおげさじゃなくて近くの川で泳いでたヤツもいた。昭和30年代の東京の話。

で、小学校の話。普通の通学路もあったけど、下校のときなど田んぼのあぜ道を通って帰るのが好きでした。いい気分でね。友だちと遊ぶ予定がないときはたいがいひとりで帰るわけで、そんなときよく歌をうたってました。
その頃はすでに歌謡曲にも目覚めていましたが、よく口をついて出たのが抒情歌。
前回とりあげた「故郷の空」とか「椰子の実」とか「我は海の子」とか。
今考えるともはや味わうことのできない素晴らしい時空間でした。とりわけ春とか秋とか気候のよい時期はまさに至福の時だった(ような気がします)。

特定の友だちを思い出す歌っていうのもある。
たとえば「みかんの花咲く丘」は、小学校時代、病気がちであまり学校に来なかった女の子。とくに好きだったということはなかったけれど、なぜかこの歌を聴くと、上品でおとなしかったその子のことが思い出される。まあ、そんなことも。

想い出ばなしはこのへんにして、今回も抒情歌を4曲。

抒情歌を聴くなら、××児童合唱団や、安田・由紀姉妹、あるいは鮫島有美子、倍賞千恵子の美声が定番です。が、今回は健さんのことがまだ尾をひいていますので、古えの映画人がうたったものや、映画のなかでうたわれたものを。

まずは「月の砂漠」
うたうのは、これも懐かしい森繁久彌。
この人は独特の「森繁ぶし」で多くの抒情歌をレコーディングしています。
いちばん好きなのは「水師営の会見」なんだけど、これは抒情歌というより軍歌に近いからやめときました。

つぎは「埴生の宿」
市川崑監督が2度にわたって映画化した「ビルマの竪琴」のなかでつかわれていました。
YOU-TUBEはいささか長いので、「水島、一緒に日本へ帰ろう」のクライマックスで流れる「埴生の宿」だけを聴きたい人は、8分45秒あたりからどうぞ。

3曲目は「仰げば尊し」
アメグリカン・グラフィティにさきがけて全編童謡・唱歌で彩られた名作映画といえば木下恵介監督の「二十四の瞳」。
これも何度か?リメイクされていますが、やはり高峰秀子の大石先生に尽きます。
「仰げば尊し」はYOU-TUBE「埴生の宿」の中でも聞けましたが、何度聴いてもいいでしょう。

さいごは、能書きなしで、これまた懐かしき役者・小沢昭一の熱唱を(ハモニカもいいよ)。

とにかく、忘れないためにも、老化防止(なるかな)のためにも、たまには童謡・抒情歌をうたったり、聴いたりしたいと思うのですが。

聴く分にはどこかにあるだろう音源を引っ張り出してデッキに放り込めばよいのですが、うたうとなると……。
部屋の中でひとりでうたうっていうのも、寒々しいものがありますし。
かといって、カラオケで演歌やムード歌謡が交錯するなか、「次、春の日の花と輝く」なんて言えないものなあ。「引き潮」間違いなしだものね。
♪春の日の花と輝く……
ん、今度やってみっか。


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MOMO

mat-chanさん、読んでいただいてありがとうございます。

今後ともよろしくおねがいしますね。
by MOMO (2014-11-29 01:09) 

花粉の降る街を

「アメリカン・グラフィティ」が全編唱歌・童謡まみれ?
自分には当にその通り!
当時毎日地域の男子共にいじめられ父のストレスはけ口であった自分にとっては、あっさりかつ含蓄のある物語と共に心の拠り所でした。以来、日本の叙情(好きですよ)以上にたっぷり染み付いています。
しかし父はこの手の無垢無邪気な音楽を蛇蠍の如く嫌悪していますからいつまでも話が合いません。

by 花粉の降る街を (2019-03-16 17:48) 

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