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●ラテンミュージック 前篇 [noisy life]

trio los panchos02.jpg

ワールドカップが終わってだいぶ経ちましたが、その後余韻もなにもあったものじゃなく、ひき潮のようにフットボール熱が冷めてしまいました。
そりゃそうだよね、日本のあの惨敗じゃね。
期待が大きすぎたんだよね。マスコミが煽りすぎたというか。

でもここへきて柿谷の移籍初ゴールが話題になったり、新監督アギーレが来日したりと、9月の国際マッチに向けて盛り上がりの気配も。

で、今回は新監督の就任を祝して、メキシコに関する歌を。おおざっぱにいえば麗しのラテンミュージックを。

メキシコ音楽といえば小学校で習った? 「シェリト・リンド」とか「ラ・クカラチャ」が一般的ですが、ポップスなら「ラ・バンバ」。
これもメキシコ民謡をポップスにアレンジしたもので、50年代にリッチー・ヴァレンスによってビッグヒットとなりました。
80年代には彼の自伝映画のなかで「ラ・バンバ」をうたったロス・ロボスのニューヴァージョンもヒット。

このリッチー・ヴァレンスとロス・ロボスの面々、いずれもアメリカ人ですがチカーノと呼ばれるメキシコ系。

そういえば、60年代に「天使のハンマー」で全米ヒットチャートに名を連ね、フォークからカントリー、そしてラテンと幅広く活躍したトリニ・ロペスもメキシコ系(母親が)でした。

しかし、日本人にもっとも馴染みのある(あったというべきか)メキシコ音楽といえば、トリオ・ロス・パンチョスではないでしょうか。

昭和20年代後半にロス・パンチョスのレコードが日本で売れだし、30年代初頭にマンボブームとあいまってラテンブームが到来すると来日。その人気はその後毎年のようにコンサートで来日したことでもあきらか。

とりわけロス・パンチョスのボレーロと呼ばれる哀愁をたたえた楽曲の数かずは、日本でいくつものラテン・トリオやバンドの誕生のキッカケとなったばかりでなく、同時代の歌謡曲にも影響を与え、吉田正や鈴木道明をはじめとする作曲家によってつくられるムード歌謡のベースになったのではないでしょうか。

長い枕はひとり寝にはムダなので、さっそく本題へ。
トリオ・ロス・パンチョスによってうたわれた名曲を三つばかり。

まずは、シェリト・リンドとともに、世界的に知られたメキシコ産の歌。
●ク・ク・ル・クク・パロマ
シェリト・リンドはどちらかといえば愛の賛歌ですが、「ク・ク・ル・クク・パロマ」は恋にやぶれ、傷心のまま死んだ男が、鳩に生まれ変わり、いまだに元カノを想って鳴いているという悲しき恋の物語。
ク・ク・ル・ククというのは鳩の鳴き声。メキシコには「ラ・パロマ」という鳩に遠く離れた恋人への思いをたくす、という歌もあり、人間のクールな友・鳩へのシンパシーは相当なもののようです。
なかなかピンとくる画像がなかったのですが、まあ知名度ということでこのデュエットに。

つぎは、ロス・パンチョスもうたっていましたが、日本ではナット・キングコールでいちやく知られるようになり、ラテンブームの火付け役になった歌。
●キサス・キサス・キサス
キューバ産の歌で、僕がこんなに想っているのになんであの娘は……、というトーチソング。「キサス」は「たぶん」という意味で、どんなに口説いても彼女は「たぶん たぶん たぶん」と言うばかりで、ちっとも煮え切らない、と男の不満がうたわれている。
「たぶん」なら6割がたOKじゃないかと思うんだけど……。
日本の歌で
♪はやく一緒になろうといえば でもでもでもと言うばかり
なんて歌があったけど、こっちなら4割ぐらいかな。

YOU-TUBEはなぜかこれまたデュエット。どちらもラテン系だから情熱的。でもジェニファーの「たぶん」は9割のようですけど。ちょっとボリュームをあげたほうがいいかも。


3番目はメキシコの民謡がベースになっているといわれる歌で、トリオ・ロス・パンチョスによって内外に広められた歌。
●ラ・マラゲーニア
「マラゲーニア」は、メキシコのマラガ地方の娘という意味。
ラテン音楽イコール情熱的という印象そのままのラブ・ソング。
なんて美しい目なのだろう、なんて可愛いんだろう、なんて魅惑的なんだろう、とひたすら讃えまくる。それでも叶わないのが恋なんでしょうね。
♪マラゲ~ という長いブレスのところが聴かせどころで、日本でもアイ・ジョージが素晴らしい声量で観客を魅了しておりましたっけ。
その部分で観客が拍手をするのがイヤだという人もいますが、まぁ「お約束」ですから。
タランティーノの「キルビル2」に使われていたとか。観てませんが。

いいなぁ、やっぱりラテンは。
聴いていると血が騒ぐよね、ラテン系の。
というより、仕事はガテン系だし、見た目はモテン系で、おまけに人間は古典系の純モンゴロイドだもんね。

でも好きなんだよなラテンが。なぜか日本人は。
次回は後編で、やっぱりラテンのフェヴァリットソングを3つばかし。
では。


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MOMO

Mashi☆Toshiさん、ごぶさたですね。

読んでいただいてありがとうございます。

気力体力とも落日ぎみですが、たまには休息して
ブログを書くようにしたいと思っています。

これからもよろしくお願いしますね。
by MOMO (2014-08-20 21:12) 

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