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●イタリアン・ポップス①ツイスト [noisy life]

太陽の下の18才.jpg

いよいよワールドカップがはじまった。
いきなり日本は負けた。

結果は予想どおりで、さほどショックもなし。
実は、今日は用事があって、本田がシュートを決めた直後に外出したので、もしかしたら予想を裏切ってくれるかもしれないと、ささやかな期待があったり。
だから、外出中は極力試合の結果を聞かないようにして(録画してました)、午後2時過ぎに帰ってまいりました。

結果はご存じのとおり。

勝つための準備をしてきたのは日本だけじゃない、ということでしょう。

しかし、日本のワールドカップ報道はいささか過熱気味ではないでしょうか。
日本にそんなにサッカーファンっていたっけ?

マスコミに煽られて俄かファンになった人がかなりいるにしても。

これで、次のギリシア戦に負けて予選敗退になったらどうなるんだろう。
どうなるってそんなこと明白で、「えっ? そんなことあったけ」状態になるはず。
それで終わればいいですが、煽るだけ煽って、空振りに終わったマスコミが、そのうっぷん晴らしで「戦犯探し」なんかやったりして。

なんて、ずいぶん悲観的なことを考えていますが、まだギリシアに負けたわけじゃない。
スポーツに番狂わせはつきもの。日本が勝ち、さらにコロンビアにまで奇跡の勝利をおさめ、決勝トーナメント進出なんてことにも。
なんて、テレビ解説者(元選手)のような期待をしておきましょう。

グループDのイタリアは、イングランドに2―1で勝って、予選突破の可能性が大きくなりました。

別にイタリアを応援しているわけではありませんが、今回、イタリアンポップスを聴こうと思ってますので、いちおうふれておきました。

イタリアといえばカンツォーネ(だった)でしょうが、1960年代前半、日本でヒット曲が花火のように連発されたのは、もはやイタリアンポップスという感じでした。

先行したのはオリジナルではなく、日本人シンガーによるカヴァーでしたが。

耳になじんだイタリアンポップスも数々ありますが、第一弾としましては、ノリの良いツイストを3曲プラスワンで。

まずは、「サンライト・ツイスト」(ジャンニ・モランディ)。
当時全盛で、日本への輸入本数も多かったイタリア映画「太陽の下の18才」の挿入歌。

このシングルレコードはいちばんはじめではありませんが、比較的早く買った洋楽。
いまでもレコードはあります。

日本でも木の実ナナや伊藤アイ子が歌い、ヒットしました。作曲がエンリオ・モリコーネっていうのがスゴイ。

2曲目は「24000のキス」(アドリアーノ・チェレンターノ)。
これも日本ではカヴァー曲がヒット。
藤木孝がうたっていましたが、歌詞のなかに1秒に1度キスをすると1日で24000回になるというふうにうたっていましたが、当時の友達が「計算が違うよ、1秒に1回なら8万6400回だよ」と突っ込みを入れてきたので、「いや、メシの時間や睡眠時間を差し引いたらそのぐらいになるんじゃねえの」とバカな答えをしたおんを覚えています。

藤木孝ほどパッと出てパッと消えた花火のようなシンガーもいません。
当時は大人の事情など知る由もない子どもでしたから、なぜ急にテレビに出なくなってしまったのか不思議でしかたがなかった。

それででも彼の「ツイスト№1」(ペパーミント・ツイスト)やポール・アンカのカヴァー、「アダムとイブ」なんかはよく聴いていました。
とても野心的な印象で、篠田正浩の映画「涙を獅子のたてがみに」の主演にも抜擢されていました。

イタリア版はチェレンターノのほかにリトル・トニーのヴァージョンもありますが、やはり作者の自演のほうが迫力が上。

最後はミーナがうたった「月影のナポリ」

当時のカヴァーポップスはほとんど競作で、この歌もザ・ピーナッツと森山加代子がうたいましたが、わずかに森山加代子ヴァージョンのほうが売り上げで上回ったとか。彼女はこの1曲でスターシンガーに。
個人的には、♪ティンタレラディ ルンナ お屋根のてっぺんで 
というピーナッツのほうが好きだったのですが。
実は♪ティンタレタディ ルンナ 蒼いお月様 という森山ヴァージョンもピーナッヴァージョンも作詞は岩谷時子(ピーナッツ版はペンネームで)。

ミーナのこの歌は映画の主題歌や挿入曲ではない(と思います)のですが、たしか「鞄を持った女」の中でつかわれていました。
若くして夫を亡くしたクラウディア・カルディナ―レが年下のジャック・ペランの愛を断ち切るラスト近くのシーンで、トランジスタラジオから流れていたという記憶があります。

ミーナといえばもう1曲ツイストナンバーのヒット曲がありました。
「太陽はひとりぼっち」で、フランス・イタリア合作の同名映画の主題歌。
ほぼ同時期にやはり仏伊合作の「太陽がいっぱい」が人気で、その主題歌もヒットチャートにのるぐらい流行っていました。

この2作品はいずれも当時のイケメン№1、アラン・ドロンが主演していましたが映画「太陽はひとりぼっち」のほうは愛の不毛を描いた内容が難解すぎ不発に。監督がアントニオーニなので一般受けするわけがない。
ただし、ミーナがうたった主題歌は日本では大ヒット。もちろんその“主役”はミーナではなく園まりでしたが。

ワールドカップの話ですが、サッカーにまるで興味のない人間もいます。
最近逢った知人もワールドカップに興味なし。それどころかサッカーが大嫌いだとか。

その知り合い、スポーツ音痴というわけでもなくMLBは好きで、仕事でアメリカへ出張する際にはスケジュールを調整して必ず球場へ足を運ぶそう。

なんで嫌いなの?と訊ねると。
「サポーターと選手の関係がいやだね。サポーターは傲慢だし、選手は彼らに対して言いたいことも我慢してるようで、卑屈にみえる」
「それに、交代で退場する選手が、観客の方に向かって拍手をする姿、あれってどういう意味なのか全然わからない」
と、よく訊いてくれたといわんばかりに熱弁を。

わたしは会社勤めのころには、サッカー部に入っていたぐらい“好物”ではあるのですが、“サッカー嫌い”がいても少しもおかしくはないことは理解できます。
まぁ、件の知人のように嫌いではなくても、サッカーに興味なしという人はかなりいるのではないでしょうか。

それがテレビを筆頭とするメディアがワールドカップを連呼するもので、時まさにワールドカップ一色のようなイメージがつくられていますが、決してそうではないはず。
ですからマスコミ諸氏はくれぐれも「日本中が注目の……」などという誇大発言は差し控えていただきたい。
イタリアンポップスと関係なくなっちゃった。


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