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●ブックオフでジャズ・ピアノ [day by day]

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先日、新宿のブックオフで本を何冊か買いました。

ブックオフは何年か前からよく利用しています。
おかげで、めっきり神保町へ行く機会が減りました。
月に一度、共栄堂のカレーを食べに行くぐらいだな。

ブックオフは従来の古書店に比べて、本がきれいですし、何よりも廉い。

わたしが常づね古書店に対してもっていた不満は、本がきたないということ。
古本だから多少きたなくてもしょうがないだろう、というのは限度の問題で、経年のヤケがあったり、シミがあったり、表紙にスクラッチと呼ばれるキズがあるのはいっこうにかまわないのですが、埃まみれになっているものは辟易してしまいます。

とりわけ店頭に並べている100円、200円の本などは、仕入れてきてそのまま並べたっていう感じで、触るのも躊躇するほどよごれていたり。

100円、200円といったって商品は商品。煙草のヤニや埃でよごれた商品を平気で売る店なんて古本屋ぐらいしか思いつかない。

それに比べてブックオフはと感心していたのはしばらく前まで。最近は「ブックオフよお前もか」といいたくなるほどきたない本が多くなっています。とりわけ100円の本。

たしかに大量に仕入れなければならず、人手も限られているとなると、廉い本のクリーニングにまで手が回らなくなるというのは理屈かもしれないけれど、それでは町の古本屋と変わらなくなってしまう。

それでも値段が廉いぶんまだましか、と思っていたら最近はそうではない。
先日みた本は定価より高かった。なんでもヴィンテージものだということだが、それじゃ、「キレイで廉い」というコンセプトもどこへやらということに。

愚痴はこのへんにして。

その新宿のブックオフでBGMに流れていたのが、ジャズピアノ。有線だとは思いますが、ほかのブックオフのようにオリジナルのディスクジョッキーがJPOPばかりを流すのよりはいいや。

そのジャズピアノ、プレイ・ザ・ビートルズのようで、ミッシェルとかレット・イット・ビーなどを演っていました。

誰の演奏なのかはわかりませんでしたが、このBGMに触発されて、帰宅してから俄然ジャズピアノが聴きたくなって。(相変わらずの“影響されちゃう症候群”)

選んだのは、聴き始めのころはまったテディ・ウィルソン

残念ながらCDもレコードもテープも、二年前引っ越ししてから荷解きがいまだ済んでいない状態で押し入れに放り込んであります。
したがって、いつものようにYOU-TUBEでお手軽に。

紹介するのはブルースを3曲。

まずは、有名なセント・ジェームス病院St. James Infirmary Blues
これはサッチモやティーガーデンなど多くのジャズメンが演ってますし、ヴォーカルヴァージョンもあって、最近ではエリック・クラプトンで聞いたこともあります。
日本でも今は亡き浅川マキが忠実な訳詩でうたっていました。

ピート・シーガーをはじめ、アメリカのフォーキーたちもセント・ジェームス病院をうたっていますが、こちらはSt. James Hospital で大西部時代のゴーストが出没するという病院をうたった別の歌。こちらも好きな歌ですが。

YOU-TUBEはモントルー・ジャズ・フェスティバルの実況盤で、印象的なクラリネットはデイヴ・シェファード。

残りの2曲は、これも以前よく聴いた、
ブルース・イン・C#マイナー Blues In C Shap Minor

そしてレス・ポール&メリー・フォードで知られるスタンダードの
バイ・バイ・ブルース Bye Bye Blues を軽快なスイングで。

はなし戻りまして、新宿のブック・オフでのこと。
本棚の中に、以前からちょっと読んでみたいなと思ったことのある(だいたいは読まずに終わっています)ノンフィクションの文庫を発見。

20年あまり昔の本で、それなりにヤケていますが、表紙はまあまあキレイ。
値段も350円と廉かったので買うことにしました。

しばらくほかの本を物色したあとカウンターへ。
すると横の買入れのカウンターにひとりの40代とおぼしき女性がバッグから文庫本を1冊取り出して店員に、売りたい由のはなしをしていました。

若い男性の店員はその文庫本を手にとり、一瞥すると、
「10円になりますけど……」と。

婦人は驚いた様子で、
「だって、これ400円とか500円で売るんでしょ? だったら100円ぐらいにしてちょうだいよ」
「それは、チョット……」
「…………!」
「それなら20円で…………」
「もういいわよ、売らないわよ」

と商談決裂。
婦人は本をひったくるように(自分のですから)バッグに入れ、怒りあらわに去っていきました。
店員は何事もなかったように。

わたしは本をほとんど売ったことがないのですが、若い頃、一度だけ神田へ本を売りに行って、驚くほどたたかれた経験があるので、婦人の気持ちもわからないではありません。
10円かぁぁ……。

そうそう、買い求めた文庫本。
これがなかなかいい買い物で、現在読んでいるところなのですが、久々に「当たり」。
著者はこの本ともう1冊、そして共著の1冊を書いて亡くなっているのですが、「この人の本をもっと読んでみたい」と思わせるほど、シンクロしてしおります。

それと、念のために、ネットで調べたところ、amazonで売られていたこの本の最低価格がなんと3000円以上。ヤッタァ!


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