冬の歌●70年代ニューミュージック [story]
やっぱり日本にはめりはりのきいた四季がありますので、この時期「冬の歌」を聴いてみたいとおもいます。
洋楽から、日本のポップス、歌謡曲、演歌とジャンルはいろいろありますが、今回は70年代のニューミュージックから三曲を。
いずれも70年代前半につくられた曲で、ふりかえれば40年も昔の歌どもです。
当時、自分はなにをしていたのかな。
あちこちフラフラしていたなぁ。いまだってそうか。
しかし、誰でもそうでしょうが、現在の自分のありようなんて、二十歳そこそこの若造には想像すらできっこないですよね。
さ、たそがれていないで、本題の歌を。
まずは猫の「雪」。
1972年のヒット曲。ごぞんじのとおり、吉田拓郎の作詞作曲。
なんでも、拓郎の実体験からつくられたという話。
拓郎に「お帰り、坊や」って“言った”のはローカル局のアナウンサーだったとか。
猫は、拓郎のバックバンドをやっていたグループで、いってみれば日本のバーズってとこ。
ただ、もともとはザ・リガニーズの残党で、デビューは拓郎より早い。
2曲目はふきのとうの「白い冬」。
ふきのとうは北海道出身の男性デュオで、「白い冬」は1974年のメジャーデビュー曲。
日本のS&Gといったらいいすぎですが、今ならゆずやポルノグラフィティとか男性デュオはめずらしくないけど、ふきのとうはそのさきがけ的存在。
少し前のデビューに「クレープ」がいますが、狩人やCHAGE&ASKAよりは古い。もっとも60年代には「ペアスカンク」なんてのもいましたが。
名曲で、坂本冬美や石川ひとみもカヴァーしています。
最後はNSPの「雨は似合わない」。
これも1974年の曲です。
ヒット曲「夕暮れ時はさびしそう」の次につくられました。
NSPのほとんどの曲は天野滋の手によるものですが、この叙情曲も天野ワールド全開。
天野滋は2005年に亡くなりましたが、ピックアップしたyou-tubeでは、仲の良かったふきのとうの細坪基佳が“天野役”を演じています。
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