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TOKYO●東京'64 [a landscape]

東京の灯よいつまでも.jpg

オリンピックが佳境です。

ただ各局のメダリストたちの生出演には辟易。どこか一局というわけにはいかないのかな。
選手たちも内心ツライものがあるのでは。同じ質問に同じ答え。

柔道、水泳は終ってしまいました。
期待していた柔道は金わずかに1個。正直ガッカリ。

「2番ではいけませんか」という声が聞こえてきそうですが。
まぁ、こちらの勝手な期待でしたが。男子はともかく女子は軽量級の福見、中村をはじめ3~4個の金メダルを期待してたので残念。
松本薫が反則勝ちしなければ、金ゼロの可能性だってあった。

その金ゼロだったのが水泳。ただこちらは想定内。

もちろんメダルを獲っても獲れなくても選手たちには拍手拍手なんだけど。どうも、柔道はいまだ“お家芸”という呪縛が。

柔道が初めてオリンピックの正式種目になったのが昭和39年(1964)の東京五輪から。
当初は、軽量、中量、重量、無差別の体重別4クラスでした。また男子のみで女子はまだなかった。
日本はそのうちの無差別級をのぞく3階級で金メダルを獲得。残る無差別級は神永がヘーシンクに敗れての銀メダルでした。

ちなみに水泳は唯一男子4×200mリレーでの銅メダル1個という低迷ぶり。

話はとびますが、今日8月6日の広島の式典を中継していたのはNHK唯一。
民放はこぞってフェンシング団体の銀メダルとボルトの2連覇にうかれ興奮しておりました。
まぁ、時代の流れといえばそうですし、ある意味これが健全なかたちなのかもしれません。

そんなわけで、このところ、小雨模様(ポツポツ)ですが続けている“東京の歌”は東京オリンピック開催の年、つまり昭和39年(1964)のヒット曲を。

「東京の灯よいつまでも」 新川二郎
♪雨の外苑 夜霧の日比谷
という思わず情景が浮かんでくる歌い出しが印象的。
3番に羽田空港が出てくるのも、空の旅時代を予兆した当時の気分が伝わってきます。
歌い手は石川県出身で、その2年前「君を慕いて」でデビューした新川二郎。

東京で一時暮し、やがて故郷へ帰っていった人たちの思い出の歌、という印象が。亡くなった作家の立松和平さんが、以前テレビでこの歌をフェヴァリットソングにあげていた。

作曲は佐伯としお。ほかでは三橋美智也「センチメンタル・トーキョー」、「東京見物」、三船浩「東京だより」がある。
作詞は昨年亡くなった藤間哲郎大津美子「東京アンナ」、デュークエイセス「東京808」など。

「サヨナラ東京」 坂本九
永六輔、中村八大の、いわゆる六八コンビの作品。
東京オリンピックに合わせて作られた楽曲で、オープニングの10月にさきがけて7月に発売。
「始まる前からサヨナラかよ」と突っ込みたくなりますが、スポーツの祭典も2週間あまりで終る、そのときのために……と思ったかどうかはしりませんが、永さんらしいといえばらしい歌。

「ウナ・セラ・ディ東京」 ザ・ピーナッツ
恋のバカンス」「ふり向かないで」などと同じく詞・曲は岩谷時子・宮川泰のコンビ。

前年に「東京たそがれ」でレコード化したがヒットせず、タイトルを変えたリメイク盤がヒット。ビギンのリズムのポップ感が当時はとても新鮮だった。
また和田弘とマヒナスターズ西田佐知子、イタリアのミルバらの競作でした。

良き楽曲はカヴァーされるの理どうり、ほかでも越路吹雪、フランク永井、石原裕次郎、美川憲一、井上陽水、園まり、カテリーナ・バレンテらがレコーディングしている。

「東京ブルース」西田佐知子
和製ブルース数々あれど、屈指の名曲で、ブルーズ(憂鬱)というよりは“女のニヒリズム”が漂っている。
戦前、ブルースの女王・淡谷のり子がうたった「東京ブルース」とは同名異曲。

作詞作曲は彼女の代表曲「アカシヤの雨がやむとき」と同じく、水木かおる藤原秀行
このコンビのヒット曲にはほかにド演歌「裏町酒場」、抒情歌「エリカの花散るとき」、コワイ女の「死ぬまで一緒に」などが。

またほかでも、東京の鉄道や駅をうたった「恋の山手線」(小林旭)「ああ上野駅」(井沢八郎)がヒットしたのも47年前のオリンピックイヤー。

ふたたびロンドン五輪の柔道の話。

テレビの放送がさほど深夜に及ばなかったので、ほんとんどの階級での日本人選手の試合は見ました。
つらつら思ったのは、柔道という格闘技が年々つまらなくなっているということ。

立ち技での一本勝ちが激減していることもそうですが、明確な根拠のとぼしい「指導」なるものによって勝敗が左右されてしまうという理不尽さ。
なかには「指導」狙いで試合を運ぶ選手も。解説者も“唆す”ようなこと言ってました。

よほどの実力差がないかぎり、ほとんど技がかからずに試合が終わることも。ワザが決まっても受け手が腹ばいになればポイントなしというのも納得がいかない。

もうすこしポイントの基準を明確化(視聴者でも分かるように)するとか、延長戦でははじめからの組手を義務化するとか、ルールを見直さないと本人たちは一生懸命たたかっているのに、見ていて少しもおもしろくない試合ばかりになってしまっている。
そのことはファンばなれにつながる。

それと十字固めを含めた関節技は禁止したほうがいいと思う。それも技術のひとつとは思いますが、キケンでひとつ間違えれば大けが、後遺症につながりかねない。

ファンゆえの苦言ということでここはひとつ。

もひとつオマケに。
サッカーがメキシコ以来44年ぶりのメダル、と話題になっていますが、ボクシングでもバンタム級の清水聡がメダルを確定して、やはりメキシコ依頼の快挙を達成しました。

明日早朝にはミドル級の村田諒太の2戦目があるし、ウェルター級の鈴木康弘も残っているし。夜更かし(最近ことさら辛い)の日々が続きます。


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