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春の歌●花鳥風月〈前篇〉 [noisy life]

伊東きよ子.jpg

相変わらずの出遅れですが、今年も四季をめでながら春の歌を紹介していきたいと思います。それにしても昨日汗ばむくらい暖かだったのに、今日はなんて肌寒いことか。

今回は「花鳥風月」。パチンコ台ではありません。
われわれの風雅な心を刺激してくれるニッポンの自然や生きものたち。

その四文字熟語を四分割してしまおうという乱暴な話。さらにそれを2つずつに分けて前後篇にするという風情のなさ。まさに、このブログにふさわしい。

まずは「花」。
春の花といえばもちろん「桜」、ですがぁ。
もはや、盛りは杉並木。遅きに失した感があります。

ほかの春の花といえば……。
最近公園でみかけたのは、木蓮に花海棠、乙女椿に早めの躑躅などなど。

歌にありそうなのは「椿」だけど、そうなるとなにか演歌限定みたいに。

で、少し早いかもしれないけれど、先取りという意味で「りんごの花」なんぞいかがでしょう。
♪赤いリンゴに くちびるよせて……
♪りんごの木の下で 明日また逢いましょ

なんていう「りんご」ではなく、「りんごの花」。
花びらは五弁で、色は白やうす桃。5月以降に咲くようです。

♪リンゴの花びらが 風に散ったよな
「リンゴ追分」(美空ひばり)でしょうか、代表的な歌は。

ほかには昭和30年代後半から40年代にかけて「林檎の花咲く町」(高石かつ枝)とか「りんごの花が咲いていた」(佐々木新一)なんて歌もありました。

しかし今回とりあげたいのは「りんごの花咲く頃」(伊東きよ子)

一時はかのニュー・クリスティ・ミンストレルズにも在籍したという伊東きよ子。代表曲は「花とおじさん」ハマクラさんの名曲ですね。

引退してどうしているんでしょうか。ナツメロ番組でも見かけませんし。ナツメロ番組に出ないということは逆にいえば、今が満ち足りているってことかも。
いや、出てる人が満ち足りてないっていうわけではないのですけど。

ソングライティングはすぎやまこういち橋本淳のGSゴールデンコンビ。
「モナリザの微笑み」などタイガースの一連の曲や、ヴィレッジシーンガーズ「亜麻色の髪の乙女」などヒット曲あまた。

先日亡くなった安岡力也さんがいたシャープホークス「遠い渚」もこのコンビ。

伊東きよ子は他では、そのすぎやまこういちが寺山修司と組んだ「涙のびんづめ」とか荒木一郎が作った「あなたと暮らしたい」など、いい歌がありました。

続いては「鳥」。

春の鳥といえば「春告鳥」、すなわちウグイスのこと。
さだまさしにはズバリ「春告鳥」がありますし、山口百恵には「しなやかに歌って」や「春爛漫」の入っているアルバム「春告鳥」が。

でも、今回とりあげるのは「惜春鳥」(若山彰)
「またか」という声が聞こえてきそうなぐらい何度もとりあげていますが、ひるまず今回も。

この拙ブロも、はじめてからなんだかんだと丸6年が過ぎました。
長くやっているということは、それだけ過去ログが堆積するということでもありまして、つもりつもって700有余。
おかげさんで、今週早々にアクセス数も大台にのる勢いです。ありがたいことだと思いますし、励みにしております。

その700あまりの記事のうち最もアクセス数が多いのが4年前の「春の歌」でアップした「惜春鳥」。ダントツに多くて、2位の倍以上という飛びぬけ方。
ほぼ、毎日のように閲覧されている方々がいらっしゃって、あらためてこの歌のファンが多いことに驚きます。

昭和34年に封切られた松竹映画「惜春鳥」(木下惠介監督)の主題歌。
監督自身が詞を書き、曲は弟で音楽担当の木下忠司
映画は会津若松を舞台にした若者群像。芸者に扮した有馬稲子が粋で綺麗でした。あたりまえですが、哀しきストーリーと合うんだまた、この歌が。

歌っているのはやはり木下監督の「喜びも悲しみも幾歳月」の同名主題歌をうたった若山彰。
「惜春鳥」はいくつかのヴァージョンがあるようで、個人的にはタンバリンを使ったロシア民謡風のアレンジが気に入っています。

若山彰以外では声楽家の藍川由美が木下忠司作品のカバーアルバムの中でうたっています。当然ですがクラシカルな歌唱で、それはそれでよろしいようで。

木下惠介監督は平成10年に亡くなられましたが、弟の忠司氏はいまだ健在で、ちょうど1年ほど前、清里に住んでいらっしゃると新聞が写真つきで報じていました。1916年生れだそうです。

ところで日本を象徴する花といえば桜に菊。
別に法律で制定されているわけではないようですが、春と秋を代表する花で、妥当でしょう。

では鳥、つまり国鳥は。
まぁご存じの方もいると思いますがこれがキジなんです。
理由は昔ばなし「桃太郎」に出てくるから。なんてことはありませんが、古文献に出てくるような古い鳥ではあるのです。

しかし、花の桜や菊にくらべて、いささか親しみがないというか、まず見かけない。
個人的にもキジはいまひとつピンとこない。
まぁ、好きな鳥といえば……、孤高のハヤブサとか美しいツルとか、昔よく松の木に群れていたシラサギだとか……。
でも、いちばん好きなのはやっぱりニワトリかな、それもよく焼けたヤツね。


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