三つの歌●小学校 [day by day]
♪ 子供の頃に 小学校で
ヨイトマケの子供 きたない子供と
いじめぬかれて はやされて
くやし涙に くれながら
泣いて帰った 道すがら
母ちゃんのはたらく とこを見た
母ちゃんのはたらく とこを見た
(「ヨイトマケの唄」作詞、作曲、歌:美輪明宏、昭和41年)
ようやく春らしくなってまいりました。
きょうは暖かかった。
午前中、出かけて駅へ行くと長蛇の列。
そうだ、きょうから新学期なのだ。
みんな定期を買うために並んでいるのだ。
なかには母親同伴の女の子、いや男の子もいた。
この行列は、用事をすませて戻って来た午後になっても続いていました。
それと昼下がり、小学校の前を通りました。
校門の前に多くの父兄と、胸に名札をつけた新入生が集まっておりました。
そうだ、入学式なのだ。入学式がとどこおりなく終ったところなのだ。
校庭に目をやるとみごとに開花した桜が。
この頃まで桜が散らずにあるのはほんとにめずらしい。
新入生と父兄をみて、少しおどろいたことが2つ。
ひとつは1年坊主たちが、みんな私服で男の子は帽子をかぶっていないということ。あたりまえだよね。
でもわれわれの時代は、学帽、白襟の制服、セミブーツというのが相場だった。堅苦しかったなぁ、靴なんて1日はいてそれっきりだった。
もうひとつは付き添いのご両親がとても若いということ。
これもあたりまえ。要はわたしが歳をとったということ。
わたしにもあった小学校の入学式。
そんなことを思い出させてくれた光景でした。
そこで「小学校」が出てくる歌を三つ。
まずは美輪明宏の「ヨイトマケの唄」。当時はまだ丸山明宏といっておりました。
たしか当時始まったばかりの、テレビのワイドショーで初めてうたったのではなかったでしょうか。とにかくインパクトのある歌でした。
いまの人に「ヨイトマケ」なんていったってピンとこないでしょう、おそらく。
わたしの子供の頃はたしかにありました。ただ、この歌がうたわれた頃にはほとんど見なくなっていましたが。
この歌の中でうたわれている差別やイジメは、いまでも形は変われどもありますね。子供だからじゃなくて、人間の本質ですかね、でも。
2つ目はデューク・エイセスの「おさななじみ」。
♪小学校の運動会 君は一等 僕はびり……
六・八コンビの名曲ですね。
数年前から母親の介護のために小中を過ごした「地元」に戻ってきているのですが、まぁ幼なじみに会わないこと。
みんなどこかへ行ってしまったのでしょうか。まぁ、わたしもどこかへ行っていたのですけれど。
それとも、あまりにもお互いに変わり果ててすれ違っても分からなかったりして。
所在のわかるおさななじみもいるのですが、?十年のブランクがあって、わざわざ連絡をとるというのも、ちょっと……。
最後の「小学校」は迷いました。
熊倉一雄の「ゲゲゲの鬼太郎」か坂上二郎の「学校の先生」か……。
どちらも好きな歌ですが、やっぱり洋楽をひとつ。
トム・パクストンTom Paxton がつくって、日本ではピート・シーガーPete Segger で知られるようになった「学校で何を習ったの」What did you learn in school today 。
政治家、指導者ばかりでなく、警察官、教師といった「権力」をも揶揄し、「ドイツと戦って勝利したように、僕らもいつかは……」という反語は強烈な「反戦歌」であり「反体制ソング」。
日本では高石ともや(岡林信康も?)が、
♪学校で何を習ったの かわいいおチビちゃん
とカヴァーしていました。
小学校時代……。
もし戻れるとしたら、こんどこそ先生や親に対して素直になろう、友だちとケンカするのもやめよう、好きだったあの子にしっかり告白しよう。
…………ヤダ、ヤダ。やめたやめた。
双六の振り出しに戻るみたいでイヤダ。
また50年間も人間やるなんて絶対にイヤダ。
誰が小学生になんか戻るものか。
同じように地元に戻ったのですが、こっちは知らないのに向こうが私の昔を知っているケースが多く、これが困るんですね。
どなたですか?って聞くのもいやだし・・・。(>_<)
by Mashi☆Toshi (2012-04-09 23:41)
そうでしたね、Mashi☆Toshiさんは故郷へ帰っていらっしゃるんですよね。
故郷でもそんな感じですか。
なにか地元なのに異邦人みたいな、浦島太郎みたいな
変な気持です。
by MOMO (2012-04-15 21:36)