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その名は●サリー [the name]

sally field.jpg

 Going to tell Aunt Mary about Uncle John
 He says he has the blues but he has a lot of fun
 Oh baby, yeah baby
 Whoa baby
 Having me some fun tonight
 Well, long tall Sally has a lot on the ball
 And nobody cares if she's long and tall
 Oh baby, yeah baby
 Whoa baby
 Having me some fun tonight
 ………………
 We're going to have some fun tonight
 Going to have some fun tonight
 We're going to have some fun tonight
 Everything will be all right
 ([LONG TALL SALLY] lylics by E. JOHNSON, music by R. PENNIMAN, vocal by Little Richard, 1956)

ずいぶん間があいてしまいましたが、前回の「サラ」の続きです。

サラSARAH は前回のボブ・ディラン、いやバブ・ダイランの歌でもわかるとおり、限りなく近い日本語表記で示せば「セラ」もしくは「セイラ」。

そのサラ、あるいはセイラの愛称は「サリー」
サリーといえば、そう「魔法使いサリー」といいたいところですが、残念ながら見たことがない。
で、サリーといえば、思い浮かべるのはやっぱり「のっぽのサリー」Long Tall Sally。

初めて聴いたのはビートルズThe Beatles。
もちろんオリジナルはリトル・リチャードLittle Richard。本名のリチャード・ペニマン名で作曲も。

ただ、内容はよくわからない。
のっぽのサリーちゃんのほかに、ジョンとメリーが出てくる。
ジョンとメリーといってもオッサンにオバサン。まぁ、日本でいえば太郎と花子、いやそれはジャック&ベティかな。だったら、武男と浪子じゃ古いし、今日子と次郎とか愛と誠とか……、どっちにしても古いか。

サリーはサチコだろうな、イージーだけど。
なんか逆境のなかを健気に生きていくっておんな。
「赤色エレジー」もだけど、サリー・フィールドのイメージがあるからかな。

「ノーマ・レイ」でのあの女闘士、「プレイス・イン・ザ・ハート」で人生の嵐の中を子供を守りながら必死で生きぬいていく寡婦。
「フォレスト・ガンプ」の母親なんて、よくぞあの“天才”を産み、育てたなって思えるハマリ役でした。

で、話を戻して「のっぽのサリー」。そのサリーとジョンとメリーがどんな関係なのかよく分からないけど、何度もリピートする「今夜は楽しもうぜ」というフレーズだけで十分ノレちゃうというロケンロール。

ロケンロールの古典としてはベスト5に入る名曲です、わたしとしては。

それにしても偉大ですね、このリトル・リチャードとチャック・ベリーは。
この二人がいなかったら、おそらくビートルズもストーンズも……、かもね。

「サリーの歌」はポップスはもちろん、カントリーにもいくつかあるようで。

そんな中から2曲。
1曲目はハンク・コクランHank Cochranやバック・オウエンスBuck Owens、あるいはトリニ・ロペスTrini Lopez がうたっていた「サリーはいい娘」Sally was a good old girl 。

サリーは博愛主義だから、どんな男にも優しく接してくれる。だから男はだれでもサリーを愛している。だけど、女の娘はみなサリーを軽蔑してる。

そんな日本にもいそうな女の娘、それがサリー。

かの「悲しきカンガルー」や「悲しき60歳」のようなノヴェルティ・ソング。
ただ、こちらの結末は「悲しき」ではなくて、大金持ちと結ばれてメデタシメデタシなのですが。
そうそう「悲しき」の2曲は坂本九もうたっていた。彼のオリジナルでいうと「明日があるさ」や「九ちゃんのズンタタッタ」もノヴェルティ・ソングだった。

こういう歌、最近あまり聞きません。なんでかな、オモロイのに。

カントリーのもう1曲はトラディショナルソング。
おまけにインストといういたって地味な曲「サリー・グッディン」Sally Goodin 。

カントリーミュージックのルーツであるアパラチアン、あるいはマウンテン・ミュージックの頃からえんえんと演奏されてきた名曲。
フィドラーやバンジャー(いわないか)なら一度は演りたくなる1曲。

先日亡くなったアール・スクラッグスEarl Scruggs を偲んでもう一度。

と、ここで終るつもりだったのですが、実は大事なサリー、ではなくてサラを忘れていたので、最後に蛇足風にとりあげておこうと思います。

そのサラとは、サラ・カーターSara Carter 。
カントリーファン以外は、それ誰? でしょうね、当然です。

彼女はマウンテン・ミュージックのバイブルともいえ、その後のカントリーやブルーグラス、あるいはフォークソングに多大な影響を与えたカーター・ファミリーThe Carter familyのメンバー。

カーター・ファミリーはA・P・カーター、それにAPの奥さんのサラ、そしてAPの弟の奥さんのメイベルの3人構成。
サラは主にオートハープとヴォーカルを担当。
カーター・ファミリーの特徴のひとつでもあるオートハープは、日本では五つの赤い風船の西岡たかしがつかっていました。

このブログでもたびたび出てきたカーター・ファミリーでして、愛すべき曲は数々ありますが、いままで取り上げなかった(多分)曲を最後に二つほど。

まずは、海に出た船乗りを待ち続ける恋人の歌。
「藍色の海に出た船乗り」Sailor on the deep blue sea
結局、彼の遭難を知り、海へ身を投げてしまうという悲しいストーリー。旋律はどこか「リトル・アニー」に似ている。

もう1曲はこのブログのタイトルにもしているフェヴァリットソング。
「ピクチャー・オン・ザ・ウォール」Picture on the wall

壁にかけられているのは今は亡き母親の写真。
わたしも、最近母親を亡くしまして、その写真を飾っております。飾ってあるのはなぜかキッチンで、そこで食事をするたびに親不孝の数々を詫びております。

なんていささか大げさですが、母親の写真は、仏間よりも主戦場だったキッチンがふさわしかろうと思っただけで。
その写真をながめると「ゴキブリが出るからやだよ」と言ってるようでも。


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MOMO

Mashi☆Toshiさん、お久しぶりです。

およそ半年ぶりのniceでびっくりしました。

どうもありがとうございました。
by MOMO (2012-04-09 23:28) 

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