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KBA48 [day by day]

競馬.jpg

♪ねらった大穴 見事にはずれ
 頭カッときて 最終レース
 気がつきゃボーナスぁ スッカラカンのカラカラ
 馬で金もうけ した奴ぁないよ
 分かっちゃいるけど やめられない
 ………………
(「スーダラ節」詞:青島幸男、曲:萩原哲晶、歌:ハナ肇とクレージー・キャッツ、昭和36年)

某日、駅から自宅への帰路で、

♪…………
♪ガンガンなってるMUSIC……

……いけねぇ、ヘンな歌うたってしまった。

歌のタイトルどおり、あんだけラジオや有線で聴かされりゃ、鼻歌も出ようってもんよ。
誰も聞いてなかっただろうな……。

なんてことが。
スゴイですね、AKB48

恥ずかしくって書かないけど、わたしだって何人かの名前はいえる。

んじゃ、ここでAKB48について語り、曲をYOU-TUBEにリンクさせるのかというと、そうではない。だいいちそう詳しくは知りませんし。

実は、はじめてAKB48という名を新聞で見たとき、思わず「AKB」を「KBA」と見間違えてしまして。なぜなら「KBA」は以前よくつかっていたもので。

では「KBA」とはなんぞや。
「AKB」のエリアは秋葉原ですが、「KBA」は関東では府中、大井、中山、船橋などといえば賢明な(いや逆かな)方は推察できるとおり、競馬のこと。

大昔かなり競馬にのめりこんでいたことがありまして、その周辺で糊口をしのいでいたこともあったり。そのときメモにしろ原稿にしろ「競馬」はすべて簡略に「KBA」と記しておりました。

それから仕事からも離れ、熱も冷め(微熱はありますが)て現在に至っておりますが、そんなことから折しもフィーバーとなった「AKB48」を読み間違えてしまったというわけ。

で、今回はAKB48ファンには申し訳ないですが、「KBA」の話。

馬の歌なら戦前の軍歌の「愛馬進軍歌」やわらべ歌で、♪おうまのおやこは でなじみの「おうま」や♪ぬれた仔馬のたてがみに の「めんこい仔馬」、戦後なら流行歌の「達者でナ」(三橋美智也)や「あの丘越えて」(美空ひばり)がすぐ思い浮かびますが、今日は競馬の歌。

JRAのTVコマーシャルでもみられるように、日本で競馬が始まったのが約150年前。幕末というから驚き。

ということは、戦前にも……と思って調べてみたらありました。
もっとあったのかもしれませんが、判明したのは以下の2曲。

「競馬小唄」 詞:西條八十、曲:松平信博、歌:小唄勝太郎 
「競馬の唄」 詞:西條八十、曲:橋本国彦、歌:四家文子

「馬の娘」いや、「島の娘」の大ヒットでしられる勝太郎は、当時競走馬を何頭か所有していた馬主だったとか。
いまでも、いますよね芸能人で馬主が。最近(でもないか)でGIを獲ったのが歌手の前川清。たしかコイウタという牝馬でした。

それと上の2曲、作詞はいずれも西條八十
かなりの競馬好きだったのかな、と想像できますが、西條八十が馬主だったとか、馬券を買っていたなんて話、あまり聞かない。
まぁ、将棋をまったく知らなくても「王将」(村田英雄)という大ヒット曲を書くのですから、問題ないでしょう。
どっちにしろ2曲とも聴いたことなんてありません。

で、戦後。
最もヒットした競馬の歌、というより競走馬の歌といえば、「さらばハイセイコー」(増沢末夫)でしょうか。
実際の馬が流行歌になってしまうというのもスゴイが、その主戦ジョッキーがうたってしまうというのもスゴイ。

かの三冠馬、シンボリルドルフ、ナリタブライアン、オルフェーブルらがいかに強くても歌になったという話は聞かない(なっているかもしれないけど、一般には届いていない)。

たんに強いだけでは歌にならない。多くの人が耳を傾けてはくれない。
そこにはドラマがなくては。
ハイセイコーにはそれがありました。

ハイセイコーは中央競馬生え抜きの競走馬ではなく、公営競馬出身で、中央に転厩してきた馬。
公営競馬は中央に比べるとその能力はワンランクもツーランクも劣るという馬たちによるレース。中には“草競馬”なんていう人もいるぐらい。

そういう馬のなかにも時折、ものすごい成長力をみせる馬がいます。ハイセイコーもそうで、そうした馬たちは中央へ移籍し、最強の馬場で勝負することになります。のちのオグリキャップもそうでした。

そこで、ハイセイコーのように中央馬を尻目にGⅠホースになってしまうのですから、競馬ファンだけでなく一般人までが応援したくなったり。
なにせ日本人は“成り上がりストーリー”が好きですから。
とりわけ、馬券負け組の競馬ファンはなおさら。

曲のヒットの要因のひとつには、猪俣公章の軍歌調のメロディーにもありました。当時の日本人、軍歌好きだったものね。

この「さらばハイセイコー」を凌ぐ(多分)売り上げを記録したのがソルティー・シュガー「走れコウタロー」

これはまったくの架空の馬・コウタローがダービーで勝って穴をあけるというコミックソングで曲はカントリー調。日本ではなぜかカントリー調というとコミックソングやドタバタ劇のBGMにつかわれていた、いや、いる。

馬名がバンドメンバーの山本コウタローからとったことはあまりにも有名。
20数年後、アニメ「みどりのマキバオー」に馬名を変えてつかわれていた。

ほかでは、競馬場がでてくる歌としてユーミン作の「中央フリーウェイ」忌野清志郎「競馬場で会いましょう」、作詞の青島幸男がギャンブラーの真理をみごとについた「スーダラ節」(ハナ肇とクレージー・キャッツ)があります。

また、曲は聴いたことがありませんが、大月みやこがうたう「競馬人生」というのがあるそうです。

馬いはなしに すぐ乗せられて
いつも怪我する お人好し
あなた見てると ジョッキージョッキーするわ
だからわたしが この手綱
強く引いたり ゆるめたり

という詞は現役のダービージョッキーだった小島太(現在は調教師)。

ところでKBA48の「KBA」が競馬だということはわかってもらえたと思いますが、では「48」はなんなのか。

これを「フォーティエイト」と読んではいけません「よんはち」もしくは「よんぱち」と読みます。

そうです競馬の出目、買い目なのです。だから「KBA48」。

「4」は大昔、有馬記念を4のゾロ目で獲って以来の、わたしのラッキーナンバー。
「8」は枠連しかなかった当時、統計的にも連対確率の高かった枠番。
迷ったときの「4―8」ということでよく買っていました。結果はともかく。

競馬予想のポイントは人それぞれです。
過去の実績、当日の仕上がり・気配、展開、ジョッキーなどなど。
わたしも以前は競馬新聞と首っ引きで何時間もかけて赤ペンを走らせていました。
しかし、某馬券師が語っていたように、いきつくところは出目。

何をやっても的中しないのであれば、賽の目に賭けたくなるのは人情。
賽の目といっても、ただの運否天賦ではない。
サイコロが転がって出る目を読むのです。
それはその日が何月何日か、からはじまって、当日の目の出方、前レースの出目などなどで買い目を決めるのです。

まぁ、いわゆるケントク買いなのですが、そんなに馬鹿にしたものでもありません。
出目、すなわち数字には「数霊」といって独特の動きや流れがあるらしい。

えっ? ならば、その「数霊」とやらで儲かっているのか、って?

……………………。


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