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その名は●ミコ① [the name]

弘田三枝子02.jpg

♪恥ずかしがり屋の二人は 交わす言葉もなくて
 砂浜を指でなぞれば 口づけを待つしぐさ
 俺と お前しかいない
 星は何でも 知っている
 心から好きだよ ミーコ 抱きしめたい
 甘くて すっぱい 女(ひと)だから
 …………
(「チャコの海岸物語」詞・曲:桑田佳祐、歌:サザン・オールスターズ、昭和57年)

「まだやんのかよ」
という声が聞えております。
「みちこ」1話完結のつもりがこんなことになっちまいまして……。

まぁ、今回と続編の次回で「みの字」最終回ということなので、平にお許しを。

で、さっそくですが、またもやですが「愛と死をみつめて」のマコとミコ。
ミコが例外的な「みちこ」だったということは前回書きました。

では「ミコ」はというとこれがちゃんと正式な?名前があるんです。

「ミコ」あるいは「ミーコ」はふつう「みえこ」のことですね。
表記としては「三枝子」、「美枝子」、「美恵子」、「三恵子」、「三重子」などがあります。

「みちこ」や「みよこ」と並んで「みえこ」もまた昭和の30年代あたりまでは人気の名前でした。ただ、例の生保名前ランキングをみると「みえこ」だけが入っていません。これは「みちこ」が「美智子」に「道子」、「みよこ」がほぼ「美代子」に絞られていたのに対し、「みえこ」は既述のようにいくつもの表記があるので人気が分散してしまったからではないでしょうか。

「みよこ」は古にやりました。「みちこ」もつい最近やりました。
なので、女性の名前の三大「みの字」といわれる(ウソだけど)「みえこ」を今回は愛称の「ミコ」あるいは「ミーコ」で。

「ミコちゃん」あるいは「ミーコ」と聞いて思い浮かぶのは、われわれの年代でいえばまず「弘田三枝子」で不動でしょうね。

レコードデビューが昭和36年、14歳というからタダものじゃありません。
デビュー曲はヘレン・シャピロ「子供ぢゃないの」
生まれは、デビューの経緯は、ってめんどくさいから、興味のあるひとはウィキペディアでもみてください。(手抜き)

でも彼女のウィキ新鮮だよね。
わたしも当時はけっこうファンで彼女のテレビの冠番組(すごいよね10代だもんね)なども毎週のように見ていたんですが、ウィキにあるような「日本女性歌手史上最高の歌唱力といわれていた」なんて初耳。たしかに歌のうまさには定評があったけれど。

それに「ファッションリーダー的存在だった」っていうのも、ホントカ話。たしかにうってかわって「人形の家」時代は、ヘアスタイルや化粧がよくいうところのケバかったけれど。あれは当時の流行りで彼女が流行らしたものではないと思うんですけど。

……こんなつまらないこといってるから毎回話が長くなるんだな。先は長い。急ぎましょう。

とにかくブレンダ・リーのパンチ力とコニー・フランシスの上手さを兼ね備えた歌唱力は当時のガールポップシンガーたちのなかでもピカイチ。史上最高かどうかは別として(まだいってるよ)。

個人的にはカヴァーポップスの時代が「ミコちゃん」で、「人形の家」以後は弘田三枝子、つまり別人なんですね。「人形の家」は好きな川口真の曲でもあるし、いいと思うのですが。

まぁ「人形の家」以降のほうが好きだという人もいるでしょうから、好みの問題といえばそれまでなんですけど。

なわけで、今回は「人形の家」以降はカット。
デビュー曲でわたしにとってはエヴァーグリーンの「子供ぢゃないの」は別格として、独断選曲で「ミコのカヴァーポップスベスト5」を順不同で。

「悲しきハート」
昭和38年の紅白歌合戦のトップバッターでの歌。このとき16歳ですぜ。この声量、のりのよさ。JPOPにだってこんな歌手いるめぇ。
紅白は計8回出ていて初出場が前年37年で大ヒットの「ヴァーケーション」
歌はバツのグン。顔だってあんなに可愛いのになんで……、言うまい。

「想い出の冬休み」
コニー・フランシス
のカヴァーのなかではナンバーワン。オリジナルよりいいかも。

「シェーナ・シェーナ」
たしか飯田久彦と競作だった記憶が。「月影のマジョルカ」のようなオリエンタルなメロディーラインがいいなぁ。イヤミとか内田裕也の歌ではありませんぜ、「シェーナ・米兵衛」。

「ハロー・メリールウ」
ごぞんじリッキー・ネルソンのヒット曲。これはもう彼女の歌というより曲そのものが好きなものですから。でも、この歌を知ったのはこの「ミコ盤」で。♪彼女は お年頃 っていうのがいいですね。いまどきいわないものね「お年頃」なんて。訳詞は安井かずみ

「ルイジアナ・ママ」
「ハロー・メリールウ」に続いてこれまたジーン・ピットニーの作品。で、これも飯田久彦との競作。ミコちゃんのほうの訳詞はこれまた安井かずみ。でもチャコさんの漣健児版のほうが世間には浸透してましたね。

なんてったって「ビックリ ギョウテン ウチョウテン」とか「アタリキ シャリキ」だものね。
でも歌詞のインパクトでは負けるけど、あの声をひっくりかえす歌唱、子供だったわたしにはイカしてました。

と以上で5曲ですが、もう1曲YOU-TUBEでは“完全版”がなかったのですが、当時好きだったのが「カモン・ダンス」
「カモナ・ダンス」だと思っていたけど邦題は上に書いたとおり。原曲はCome on and Dance 。競作の中尾ミエのほう(「ダンスへおいで」)が流行ったかもしれません。(こちらもGOOD)
どちらにしてもYOU-TUBEはありませんでした。オリジナルはこんな感じです。弘田三枝子のほうが全然上手ですよね。

何人かいる「ミコ」つまり「みえこ」でしたが、結局弘田三枝子ひとりで終わってしまいました。残りの「みえこ」はまとめて(失礼な)次回ということに。

最後に、ミコこと弘田三枝子がうたわれている歌を。
サザンの「ミコの海岸物語」ではなくて「チャコの海岸物語」(加山雄三でどうぞ)。もう1曲、ライバルの飯田久彦(愛称はチャコです)の「トランジスター・シスター」の中にも当時のカヴァーポップシンガーのひとりとして「ミコ」が出てくるのですが、残念ながら動画がありませんでした。
ちなみにフレディ・キャノンのオリジナルはこんな感じです。もういいか。


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