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小麦色③昭和50年代 [color sensation]

松田聖子.jpg

♪涼しげなデッキ・チェアー ひとくちの林檎酒
 プールに飛び込むあなた 小指で投げKiss
 WINK・WINK・WINK
 常夏色の夢追いかけて あなたをつかまえて泳ぐの
 わたし裸足のマーメイド 小麦色なの
 …………
(「小麦色のマーメイド」詞:松本隆、曲:呉田軽穂、歌:松田聖子、昭和57年)

50年代の「小麦色」はもちろん、アイドルがうたいます。……実はあまり詳しくない……でもこのままいっちまおう。

で、その代表格が松田聖子。で、「小麦色」といえばもちろん「小麦色のマーメイド」

デビューが昭和55年で、「小麦色のマーメイド」はちょうど10枚めのシングル。2年あまりで10枚というのもスゴイけど、デビュー3枚目の「風は秋色」から8曲連続のオリコン1位というのもスゴイ。
さらにこのあと、昭和63年の「旅立ちはフリージア」まで24曲連続1位というのはファンなら周知のことでしょう。まさにスーパーアイドルでした(そのぐらいならわかる)。

作曲の呉田軽穂はいうまでもないですが松任谷由実
松田聖子との“蜜月時代”は57年から59年で、「赤いスイトピー」がはじまりだったでしょうか。次が「渚のバルコニー」で「小麦色のマーメイド」は3曲め。作詞はいずれも松本隆

では、夏の暑さもふたりの関係もいまがピークという「小麦色ソング」をもうひとつふたつみっつばかり。

まずは、昭和53年発売で、あおい輝彦「小麦色のヴィーナス」
♪小麦色の肌に 濡れた髪が光る めまいがするような 愛のヴィーナス

残念ながらYOU-TUBEにはありませんが、3連のバラード。
ハイビスカスや南十字星がでてくるトロピカルなイメージ(キイワードが古いけど)。

あおい輝彦ってけっこう夏の歌をうたっているんですね。
ヒットしたのは「Hi-Hi-Hi(ハイ・ハイ・ハイ)」ぐらいですが、たとえば「湘南ラヴ・ストーリー」とか「湘南ビーチガール」(というよりはビーチボーイズっぽい?)とか「あの娘はマーメイド」などなどのように。
「あしたのジョー」にビーチボーイのイメージはありませんが。

続いて、これもヒットしました。サザン・オールスターズ「栞のテーマ」
♪心にいつもアナタだけを映しているの 
 このまま二人して小麦色のmemory,yeah

彼氏の熱烈求愛ソングです。曲もいいけど詞がクール。だいたいサザンのラヴソングって熱いんだけど、どっかクールな面があるんですね、よくもわるくもベタベタした感情とか情念というものがない。そこがカッコイイんでしょうが。

3つめは夏のデュエットソング「ふたりの愛ランド」(石川優子&チャゲ)昭和59年
♪小麦色に灼けてる おまえのせいさ 風のない都会を 忘れてみないか

♪なつなつなつなつココナツ っていうサビが印象的なノリのいい歌。
でもこの曲、カラオケでデュエットソングとしてうたわれているんですかね。
テンポがありすぎるんでしょうか、それとも曲調、歌詞の内容ともに明るすぎるから。だいたいデュエットソングなんて、疑似前戯的な危なっかしい歌の方がいいんですから。

とくに中高年だったら♪あいあいあいあい愛ランド なんて言ってられないもの。

それ以前に中高年に「小麦色」はないだろうって話もありますけど。

気を取りなおして。
日焼けはNOという人以外はほとんどの人が経験していると思いますが、夏に灼けた小麦色は秋、そして冬と時間が経つうちにだんだん色が抜けてくるんですね。そして次の年の夏の“初焼”では恥ずかしいぐらい肌が白くなっちゃったりして。

ですから、太陽SUNSUNの季節の小麦色と、少し時間の経った小麦色では“焼け具合”だけでなく恋心も微妙に変化したり。

そんな秋から冬にかけての小麦色をうたったのが紙風船「冬が来るまえに」(昭和52年)。
♪小麦色に焼けた 肌は色もあせて 黄昏わたし一人 海を見るの

夏の日の恋って、幻というか(永ちゃんみたいでしょ)、いっときの熱病みたいな場合が多いですね。
よくあるのが、山や海のリゾートであんなに輝いていた男が、そのあと街であったらなんかイメージダウンっていう話。もちろん逆もありますが。

でもそんなケースばかりではない。ビーチや山小屋での出会いを上手に育てていくアヴェック、いやカップルだっています。

また、ちょっとした気持ちのずれでケンカしたまま別れたものの、時間が経つにつれて恋心が募るばかり、ってケースだって。
「冬が来るまえに」はそんな歌。
小麦色が褪せるまえに、なんとかふたりの関係を修復しなくっちゃという女ごころですね。

♪小麦色の思い出を 秋なのに 燃えている 私の心は燃えている
昭和50年に出たアイドル歌謡「小麦色の想い出」(山本由香利)
これも秋になった「小麦色」。トーチソングでしょうか。いかにもという昭和歌謡の曲調は平尾昌晃

夏に出会った小麦色の彼が秋になっても忘れられず、恋心が抑えきれないって感じです。
で、さっきの話じゃないですけど、思い切って電話して街の喫茶店かどっかで逢ったら「あれっ?」なんて思ったりして。そんなことないですよね。自分をその彼にあてはめてはいけません。


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コメント 2

通りすがり

「あなたに逢いたくて」は、ユーミンさん作曲ではありませんよ。
作詞、作曲ともに聖子さん自身ですよ。

by 通りすがり (2010-08-20 22:39) 

MOMO

通りすがりさん、ごしてきありがとうございました。

さっそく該当部分を削除しておきました。
by MOMO (2010-08-20 23:41) 

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