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その名は●チコ [the name]

 

♪ 待ちくたびれた 日暮れ路
  知らんふりして いたっけね
  お下髪(さげ)の先を つまんだら
  にらんだ横眼が ぬれてたね
  ごめんね ごめんね
  チコちゃん チコちゃん
(「ごめんねチコちゃん」詞:安部幸子、曲:吉田正、歌:三田明、昭和39年)

「チコ」は、「千代子」や「千恵子」など「ちよこ」、「ちえこ」あるいは「ちづこ」とか「ちかこ」など「ち」ではじまり「こ」で終わる名前の愛称。ときには「チーコ」だったりする。

名前の真ん中の「よ」や「え」を省略したわけで、ほかでも「昌子」を「マコ」、「亜希子」を「アコ」などと、比較的多い。

1960年代のアイドル女優、本間千代子が愛称「チコ」(チョコとも)。
童謡歌手から昭和37年に東映専属の女優としてデビュー。翌年「若草の丘」で大人の歌手としてもデビュー。そのシングル盤の1枚に「チコちゃんちょっと」がある。また、「チコといっしょに」というテレビドラマにも主演している。

39年からいわゆる青春映画に多数主演し、人気もブレイク。
41年に守屋浩と結婚して引退。のちに離婚。その後、音楽プロデューサーと再婚。現在でも、ときどきラジオ番組に出演しているとか。

また、「帰り道は遠かった」(チコとビーグルス)のヴォーカル、チコは、硲(はざま)千鶴子

そのほか歌手の「ちよこ」には、
小林千代子「涙の渡り鳥」、島倉千代子「この世の花」がいる。

「ちえこ」は、
倍賞千恵子「下町の太陽」、岸千恵子「千恵っこよされ」
俳優では松原智恵子がいるし、往年のということでは、関千恵子、中北千枝子、相馬千恵子、浪花千栄子、村田知栄子らがいる。

評論家では秋山ちえ子がいたし、窪園千恵子という意味不明のタレントもいた。

「ごめんねチコちゃん」三田明のヒット曲。昭和39年の松竹映画で三田が主演した「明日の夢があふれてる」の挿入歌。

三田明はテレビのオーディション番組に合格し、38年「美しい十代」でレコードデビュー。当時の橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦とともに“青春歌謡”のトップシンガーだった。
当時は「美少年歌手」といわれた。いまでいえば「ジャニーズ系」あるいは「イケメン」。

ほかに「若い港」、「明日は咲こう花咲こう」、「恋のアメリアッチ」、「アイビー東京」などのヒット曲があり、吉田正門下であるフランク永井の歌をうたいついでいる。
また、女の子の名前をタイトルにした歌では「恋人ジュリー」、「夕子の涙」がある。

作詞の安倍幸子は、雑誌「平凡」の公募に当選した読者。佐伯孝夫が補作している。その後プロになったようで舟木一夫ほか何人かの作詞をしているが、その中に本間千代子島倉千代子がいる。「ごめんねチコちゃん」の流れで? そんなことはない。
残念ながら夭折されたようで、作品は20に満たなかった。

若い頃、職場にも「チコちゃん」がいた。
それがなんとひげ面の男。
愛称の由来は、彼がジャズドラマーのチコ・ハミルトンCHICO HAMILTONのファンだったから。もちろん容貌は似ておらず、もの静かだったが誰にでもあたりが柔らかく、人気者でもあった。

仲良くしてもらった先輩だったが、組合の執行部にいた彼を、ある集会で糾弾する側にまわってしまい、意見を求められたので彼を批判するようなことを言ってしまったことがあった。
そのあと、ある席で、
「君がそんなふうに思っていたとは思わなかったな」
「…………」
というシーンがあっただけで、険悪な関係になった記憶はない。〈生意気なことを言ってすみませんでした〉とひと言わびたい気持ちもあったが、そのまえに退職してしまった。
いまさらだけど、ごめんね、チコちゃん。


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