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『チャラ チャッチャ チャラッチャ』 [noisy life]

 

♪ 空が哭いてる 煤け汚されて
  ひとはやさしさを どこへ棄ててきたの
  だけどわたしは 好きよこの都会(まち)が
  肩を寄せあえる あなた、あなたがいる
  あなたの傍で あゝ暮らせるならば
  つらくはないわ この東京砂漠
  あなたがいれば あゝうつむかないで
  歩いていける この東京砂漠
(「東京砂漠」詞:吉田旺、曲:内山田洋、歌:内山田洋とクールファイブ、昭和51年)

お笑いは結構好きです。それこそウクレレ漫談の牧伸二の頃から。いまはピン芸人が人気ですが、以前はピン芸人と言えば漫談か声帯模写と相場が決まっていた。ちょっと変わったところでは不思議な帽子や脚立を小道具にした漫談の早野凡平、唐草模様の風呂敷を背負い(最後はその生地でジャケットを作っていた)、物真似と漫談を行った東京ぼん太がいました。二人とも今はいないが、昭和40年代のテレビや寄席の人気者でした。

最近のピン芸人ブーム、スポットが当たりはじめたのは長井秀和“ギター侍”あたりから?。新鮮で面白かった。でも、すぐに飽きてしまいました。芸人は常に新しいネタやギャグを要求されます。とりわけ消耗度の激しいテレビではかわいそう。ひとつのアイデアだけでは長続きせず、結局はバラエティに転向というパターン。それが目的だったりして。でも、そうなれるのはほんの一部。残りはすべて何処へ。桜塚やっくんだって、柳原可奈子だって。

そうそう、こんなことを書くつもりはなかったんだっけ。ほんとうはムード歌謡のことを書こうと思ったのに。でも、脱線。脱線した列車はもう止まりません。で、芸人の話。

やっぱり歳のせいか、どうしてウケるのか、どこが面白いのか、まるでわからない芸人もいます。そのひとりがムーディ勝山。気のきいた毒舌もなければ、ウィットに富んだシャレもなし。ただ、歌謡曲歌手のパロディーで♪右から左へうけ流す……なんて意味のない歌をうたうだけ。「その“バカバカしさ”“くだらなさ”がいいんだ 」そうだが。わたしにはわかりません。アンガールズと同じ。

「残念!」はもちろん、「間違いない!」も「フォー!」も聞こえなくなった昨今、「右から左へ聞き流す」もうたかたのように消えるのは時間の問題。ただ、ムーディ勝山氏に希代の芸人魂があるのなら、おそらく次なる手を披露して再び茶の間の話題をさらうことがあるかも。かなり難しいけど。

とにかくわたしにとってあんなもの面白くも何ともないのです。とはいえ、あのイントロ。そう、「チャラ チャッチャ チャラッチャ……」というあれ。どこかで聴いたことのあるメロディーなのだ。それがどうも思い出せません。いつだったか彼が最後に♪……東京砂漠~ と歌ったので「東京砂漠」かとも思ったが、わたしの耳に残っているあのメロディーはちょっと違う。「三年目の浮気」(ヒロシ&キー坊)のイントロにも少し似ている。あるいは♪貨物列車が走る過ぎる そして夕陽に消えてゆく という「思えば遠くへ来たもんだ」(海援隊)の一節が思い浮かびます。でも、どうもしっくりとこない。その解答を求めて、あゝ、一日中あのムーディ勝山の「チャラ チャッチャ チャラッチャ……」が脳みその中をエンドレスで回転しています。どうも気になって気になって、どうにかしてくれ!


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deacon_blue

☆ 一度見た記憶がありますがさすがに一回こっきりでは判らない(^^;)。
by deacon_blue (2007-06-06 23:53) 

あれ不思議ですよね。聴いたことがあるようで実際はどの曲かわからないという(笑)。

今ゴールデンタイムに出ている芸人のほとんどは私が中学生の頃の深夜番組出身なので正直残念な所があります。

やっぱり芸人はちょっとマイナーくらいが丁度いい。
by (2007-06-10 18:38) 

MOMO

deacon_blueさんへ。
一回どころか何遍聞いてもわかりません。それが狙いだとしたらたいしたものですね。昔、タモリのレコードにそんなようなのがありました。

アコさんへ。
そうですね、とくに贔屓の芸人は売れてほしいような、あまり売れないでもらいたいような、二律背反の気持。よくわかります。
by MOMO (2007-06-11 21:59) 

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