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『病院』 [noisy life]

今日のnoiseはあの“ジー”という音。そう、あの夏の名残りのセミの声。ではなくて、似ているけど歯科医院できくあのコワイ音。
今日は歯医者の予約の日。あの切削音はいくつになっても苦手だ(好きな人はいるのかな)。それでも昔と比べると、治療中の痛みが小さくなりました。そのぶん料金が高くなったりして。それになんていうんでしょうか、若い女性の助手さん。渋谷センター街あたりからきたような化粧。一瞬コスプレフーゾクへ来たような感じ。個人的にはキライではありませんが。もしかして、治療代にその分も含まれていたりして。そういえば、今日は先生のほかに助手が二人ついていた。どうりでこないだより高かったわけだ。
前置きはこのくらいで、本題へ。

昔は流行歌にいろいろな職業の歌があった。警官、バスガール、タクシーの運転手、教師、灯台守、踊り子、サンドイッチマン、ガードマン、手品師、道化師、殺陣師、音楽家などなど。しかし歯科医はもちろん医者はというと思い浮かばない。医者と看護婦の恋愛を描いた映画「愛染かつら」の主題歌「旅の夜風」がそうだといえないこともないが、歌を聴いただけではわからない。スパイダースに「恋のドクター」があるが、もちろんこれは医者を歌ったものではない。
「真っ赤なメス」とか「レントゲンの光と影」あるいは「青春の聴診器」、「さらば白衣」、「笑う精神科医」なんて歌があってもいいと思うのだが。なぜか医者は歌のモデルに適していないようで、みつからない。もしかしたら童謡に、と思って探すと「たぬきのお医者さん」というのがあった。昭和10年の作で ♪たんたんたぬきの お医者さん……、鞄かかえて 松林…… これじゃあなあ……。
では病院とか診療所はというと、これはあります。森田童子の「サナトリウム」、たまの「月夜の病院」、カバー曲で浅川マキの「セント・ジェームス病院」。

「サナトリウム」は結核で余命少ない青年と、見舞いに訪れた恋人とのつかの間を歌ったもの。漱石の本を投げ出してキスをしたとか、ソーダ水を二人で飲んだというみずみずしい歌詞が、懐かしいジンタに乗って歌われる。
♪ 頭が割れて月が出た 黄色い地面に血が垂れた というのは“たまワールド”全開の「月夜の病院」。
「セント・ジェームズ病院」はテディ・ウィルソンやジャック・ティーガーデンでお馴染みのジャズのスタンダード。セントルイス・ブルースよりなお暗い曲調で、それを浅川マキがさらに暗く歌っている。

「いや医者の歌はあるぞ」あるいは「病院の歌もっとあるぞ」という方、どうか教えてください。


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